連載 #6425の修正
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連休あけの日、学校へ行く途中で善三は郁太郎に声をかけた。 「何か元気なさそうだね」 「何でわかった?」 「それは・・・何となく勘で」善三は郁太郎の目の下のくまを見ながら言った。 「いろいろ常人にはわからない悩みがあるんだよ」 「どんな悩みかなあ?」善三は考え込んだ。「まさか連休が終わって学校へ行くの が憂鬱だなんて言うんじゃ当たり前すぎるし・・・」 善三は考えながら郁太郎の方を見た。そしてその驚いた表情に気付いた。 「連休が終わって学校へ行くのが憂鬱だったのか」善三は悟った。 「長いと思ったゴールデンウィークもあっというまだったよ」郁太郎は溜息をつい た。「おまけに連休が飛び石だったせいで長く休んだ気がしねえよ」 「でもまあ」善三は言った。「飛び石連休を避ける為に、祝祭日をずらして三連休 を増やそうっていう法律が出来そうだから、これからはゴールデンウィーク以外に も連休が増えそうだけど」 「祝日をずらす!? それはちょっと駄目だろう」郁太郎は驚いて言った。 善三は郁太郎の意外な反応に驚いた。 「確かに敬老の日なんかはずらすのが嫌だ、というお年寄りもいるんだ。やはり郁 太も伝統を大事にしたいという考え方なのかい?」 「そりゃそうだよ」郁太郎は言った。「やはり伝統は大事にしなきゃ。今まで慣れ 親しんだ記念日をずらすなんて、そりゃその人達に失礼だよ」 「へえー」 善三は郁太郎を見直した。 「祝祭日をずらして三連休を増やすなんて発想が貧弱なんだよ。ずらすんじゃなく て、祝祭日を新たに設けて三連休を増やさなきゃ」 善三は買い被ったことを後悔した。 (98/05/05)
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