連載 #6390の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
晴樹は、北星学園高等部の教室で休み時間中、郁太郎にゴールデンウィーク中に 公開される映画のことについて話していた。 「今のところ『グッド・ウィル・ハンティング』とか『ジャッキー・ブラウン』と か『スターシップ・トルゥーパーズ』なんか観に行きたいって思ってるんだ」 「よく金が続くよなあ」郁太郎の声にはやっかみの響きがこもっていた。 「だから今の内に、もののついでに前売り券を買っておいて少しでも節約しようと 思ってるんだ」 「野口奈保美は誘わないの?」 「野口・・・!」 晴樹は、違うクラスにいる意中の女の子の名前を口にされて動揺した。 「まずおまえがやらなきゃいけないのは、前売り券を全部二枚ずつ買うこと。そし て丁度いい機会なんだから、これを運命と受け入れて思い切って誘うことなのだ!」 郁太郎が自分の台詞に酔いしれているのを、晴樹は冷静な眼で見つめていた。 「もしかして、『どうせ振られるに決まってるんだから、チケットを二枚ずつ買わ せておいて断られた後、自分が余った券をもらってやろう』なんて考えてるんじゃ ないだろうね」 晴樹の言葉は、郁太郎の純粋な親切心からきた忠告を踏みにじるものだった。 「本気でそんな風に思ってるのか!」 「じゃあ例え断られたとしても、余った券を君にやるようなことは絶対しないけど それでもいい?」 郁太郎は呆然と晴樹を見つめていたが、やがて言った。 「くそっ、うまくいくと思ったのになあ」 (98/04/26)
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