連載 #6334の修正
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土曜の午後に大雨が降ったので、皆世は予定していた友人との遊びの計画を全て 取り止めにしなければならばかった。皆世は家でテレビを観ていた晴樹に愚痴をこ ぼした。 「街に出た後、公園に行くでしょ。その後、映画を観に行く予定たててたの。それ が雨のせいで全部パー!」 窓の外では雨足が更に酷くなり、嵐に近い雷雨となっていた。 「雨のせいで予定を狂わされるのはたくさん!」 皆世が声を張り上げた直後に窓の外で雷が轟音をたてた。晴樹は恐れおののいた。 皆世は苛立ちながら新聞のテレビ番組表を見た。そして表情を笑顔に変えた。 「でもまあ不幸中の幸いというか、災い転じて福をなすっていうかは知らないけど、 雨なら雨で休みの過ごし方はあるんだから、状況に応じて予定を変えればいいのよ ねえ、晴樹お兄ちゃあん?」 晴樹は、皆世のその猫撫で声に嫌な予感を覚えた。 「幸い、三宅君と岡田君と森田君の番組がもうすぐ始まるから、今日の午後はこれ を観て、気分を変えて楽しくすごせると思うの。誰かさんがこのままテレビ独占し て邪魔しなければの話だけど」皆世は、笑顔で晴樹を睨み付けた。 「いや、丁度この番組が面白くなくなったから観るのやめようって思ってたんだ」 晴樹の笑顔は引きつっていた。 「ありがとー!」皆世ははしゃぎながら、テレビのチャンネルを変えた。皆世の見 たい番組はもうすぐ始まろうとしていた。 「最初の予定は雨のせいで狂っちゃったけど、家の中での予定だけは絶対に他の誰 にも邪魔されないですむのよねえ」 やがて皆世の待ち望んでいた番組が始まった。それと同時に、窓の外で落雷が鳴 り響き、停電で部屋が闇に包まれた。復旧したのは、その番組の終了直後だった。 (98/04/19)
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