連載 #6324の修正
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「いや、別に何でもないよ」郁太郎は慌てて取り繕った。 「それより見ろよ。吉住が雨で帰れないでいるだろ?」郁太郎は雨のせいで校舎の 入り口で佇んでいる響子を指差した。「そこへ俺が傘を貸してやるって言ったら、 相合い傘になって、そこからラブラブが始まるってわけだよ」 「本当にやるの?」善三は怪訝そうな目で見た。 「まあ見てなって」 郁太郎は響子の方へ歩み寄った。そして響子に傘を差し出して言った。 「よかったら入ってきなよ」 響子は振り返って郁太郎の方を見ると言った。 「これ、私がこの前なくした傘・・・」 郁太郎は、自分が差し出した女物の赤い傘が、数日前の雨の日に傘立てから無断 で拝借した他人のものであることに気付いた。 「これを見つけたとき、きっと吉住のだと思って渡しに来たんだよ」 「あ、そうだったの。ありがとう」響子は傘を受け取ると雨の中を去っていった。 郁太郎と善三は相合い傘で下校した。 (98/04/14)
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