連載 #5096の修正
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やはり高校生である。ここがどう言う所か、何となく分かるようである。 怪訝そうな表情をすると、一瞬中にはいるのを躊躇した。 「ま、まあまあ、大事な秘密の話をするんだ・・・こう言うところの方が人目につかな くていい」 不安で落ち着かない彼女をソファに座らせると、早速本題を切りだした。 「しかし、これで君が合格しなかったら、君に恨まれるだろうし、なんと言っても約束 を破ったのは寝覚めが悪い・・・実は・・・これから話をする前に、君に約束してほし いんだ・・・話に応じる応じないに関わらず絶対に秘密だってことをね・・・いいかい 」 「は、はい」これだけ言われて彼女もなんの話かおおよそ検討がついたのだろう、急に 目が輝きだした。 「実は、来年度の入試問題は四日前、埼玉大の教授会から原案が提出され昨日から審議 にかけられているんだ、現代国語と古典乙Iは審議委員会を通過して明日にでも印刷の ため仙台の刑務所に送られるんだ・・」 「刑務所?」 「そう、問題が絶対に漏れないように、社会とは隔離された場所で印刷されるんだ。そ こでだ、審議委員会に加わっている私としてはそれを知ることが当然出来るわけだ。そ れを君に教えてあげれば・・・・」 「えっ・・・」少女は予期していた喜びの表情を必死にこらえ、精一杯演技して不安に 戸惑っている様子。 「論より証拠、現にここに来年度の入試問題がある」 五年ほど前に出題された某一流私立大の国語の問題のいくつかを抜粋して作った、もっ ともらしいプリントを差し出した。 「どうかね・・・」 「・・・・」食い入る様に真剣な眼差しで、文面を追う。 「これ・・・ホントに来年の問題なんですか?」 「うん、他の科目は別として、国語はもう変更なしに印刷にまわる事になっている」 「でも、なんで・・・私なんかに・・・」 「約束だからね」 「・・・・・」 「これは全体の半分なんだ・・・なに、残りもすぐ渡してあげるよ」 「・・・どうだい、この話、受けるかい・・・嫌だったら、勧めないんだが」 「・・・・・・」少女はしばらく考え込んでいた。と言っても答えは決まっている。た だ、あからさまに飛びつくのに何らかの恥めいたものをかんじているらしく、しばし躊 躇していた。
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