連載 #5081の修正
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第2章 アクセントの相違 (続き) 5 東京弁批判 他の地方の人には申し訳ないが、私はやはり東京弁が好きである。 中年男性の東京弁、それも巻き舌のベランメエ調でない方が良い。 とはいえ、愛知県育ちの私には、あの微妙な東京弁のアクセントが使えないから残 念だ。 だが、東京弁で気に入らない点も些か在る。 「ひ」と「し」の混同、「……したっけ」のような語尾、「大屋根のすてっぺんから おっこちた」などの擬声語、これらを私は全然耳障りとは感じない。 私が嫌いなのは、打ち消しの助動詞『ない』の前の音にアクセントを付ける話し方 である。 出来ない=でキない→できナい 住めない=すメない→すめナい 私は、前者の東京弁よりも後者の地方語の方が聞きやすいし、理屈にも合っている と思う。 また、『ない』の前に来るラ行の動詞の語尾を、音便にするのも好きでない。 ならない→なんない 知らない→しんない もっといけないのは、否定や打ち消しの『ない』を「ねえ」と言う。 「そんなこたあでキねえよ。」 「なぜ俺がしなくちゃなんねえんだ。」 6 関西弁は苦手 いよいよ差し障りのある話になるが、私は関西弁が苦手、というより好きになれず に困っている。 理屈は何も無い。 先にも述べたごとく、日本語のルーツに近いのは関西系のアクセントであるに相違 なく、日本語を愛する私としては、関西弁を拒むなど以ての外である。 それがなぜだか駄目なのだ。 ところがである。時折真に見事な関西弁を聞くことがあって、例えば、落語家の桂 米朝や桂文珍、講談師の旭堂南稜の話し方! あれは大層味わい深く上品で、関西弁 嫌いの私でも、聞いていてほれぼれする。 また、大阪・京都・神戸・和歌山など、同じ関西弁でも各々特色があって、私にそ の違いは分からないが、かつて学生時代、神戸出身の同級生が、次のように言ってい た。 「中田ダイマル・ラケット、浪花千恵子(文字不明)の話し方! あれこそが本当に 綺麗な関西弁だよ。」 一口に『関西弁』と言っても、話す人や話し方によっては、大変美しい言葉になる のである。 7 最近の変化 国語=こくご(平板)→こクご 15=ジュうご→じゅうご(平板) 上の例では、従来前者のようにアクセントを付けていたのが、近頃後者に変わって きている。 単語によって、平板だったのがアクセントを付けるようになり、逆に、アクセント を付けていたのが平板になったりして、それらに規則性は無いようだ。 人の名前の頭にアクセントを付けて呼ぶ傾向もある。 まこと(平板)→マこと すすむ(平板)→スすむ まゆみ(平板)→マゆみ めぐみ(平板)→メぐみ [平成9年5月16日 竹木貝石]
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