連載 #4822の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
伊集院がそういうと、真っ先に誠治が寝室へと向かった。さすが作家だと、伊 推理作家ならともかく、作家かどうかは無関係だと思います↑ 集院は納得した。 アーーーーーーーーーー!!! 寝室から誠治のうめき声が聞こえてきた。そのうめき声を聞いた5人は肩が上 ↑「アーーーーーーーーーー!!!」は叫び声だと思います 下にピクッと動いた。そして、慎治が恐る恐る、誠治の後に続いて寝室へと消え ↑慎治の心理に立ち入っている ていった。 慎治も誠治と同じようにうめき声をあげた。そして、リビングルームに残って いる4人は、寝室へと行こうとはしなかった。伊集院はそんな4人を残して、勇 敢なる2人がいる寝室へと向かった。 2人は寝室の入り口の直ぐ側で、足の力がなくなったように座り込んでいた。 そして、体は振れなくてもわかるほど震えていて、声すら出ないようだった。 ↑「触れ」の誤変換? 「さっきの手紙は、この事を示していたんだよ」 伊集院は2人の肩に触れながら言った。2人はそれでも我を忘れたかのように、 ただ、震えていた。伊集院はそんな2人を寝室から出すとリビングにいた4人と その2人に1階のロビーに行くよう言った。 そして、伊集院は念入りに寝室を調べたあと部屋を出て、カギをかけた。 「どうしたの、皆、青ざめちゃって……」 和巳が外で待っていたらしく、伊集院に尋ねた。 「菊子さんが、死んでいたんだ」 伊集院は隠していたことを打ち明けた。和巳は一瞬動揺したが、すぐに我を取 ↑和巳の心理に立ち入っている り戻して、 「本当?」 と、伊集院に尋ね返した。 「部屋の前に置いてあった手紙の内容通りに死んでいたんだ」 伊集院はそう言うと、和巳の背中に手を回し、ロビーへと歩いていった。和巳 は伊集院の腕に寄りかかるように歩いていた。 ロビーにはさっきの6人が沈黙した状態で座っていた。天井を見上げている人 や頭に手を添えている人など、いろいろな動作をしていた。 隼人は、菊子がどうなっていたのか見なかった。だから、人一倍不安でしょう がなかったようで、髪の毛を金田一耕助のようにかき毟っていた。そして、時折、 片手を目の辺りに手を持っていって、目頭を押さえていた。 伊集院は和巳を連れて、ロビーの玄関側の椅子に座った。 「見なかった皆さんに、あの部屋で何が起こっていたのかをまず、説明しておき ましょう」 伊集院はそう言って、菊子の部屋で起こったおぞましい出来事を詳しく話した。 伊集院が話し終わったときの皆の表情はさっきよりも暗くなった。特に、隼人の 表情変化は大きかった。 支えられていたものがなくなったように、悲しみのどん底に落ちていた。 「その赤い服の人物は何処へ行ったのかね?」 幸夫が伊集院に尋ねる。 伊集院は自分が見たことを説明した。 「そっ、そんなことがあるか。本当に見たのかね、その人物を」 隼人が落ち着かない口調で反論する。 「僕もそう思いたいですよ。だけど、僕は見たんですよ、この目で。自分の目が 嘘をつくとは思えないんですよ、利根田さん」 伊集院はそう言った。伊集院が話している間、周りでは誰も喋っていなく、た だ、伊集院の声だけが響き渡っていた。そのほかに聞こえてくる音は、耳鳴りと 誰の耳?↑ 窓から入ってくる風、鳥の鳴き声だけであった。 「ここにおられる方の中で、検死などをできる方はいらっしゃいますか?」 伊集院は大胆なことを聞いた。 「私の妻なら、できると思いますが……。応じてくれるかどうか……」 そう答えたのは幸夫であった。幸夫の話によると、妻の陽子は、昔、ほんの少 しの間だが検視官をやっていたという。伊集院はそれを聞くと、まず、幸夫に承 諾をとり、陽子の部屋へと向かった。 伊集院が頼み込むこと10数分。陽子は、伊集院の熱意に負けたらしく、検死 をすることを決意した。隼人の妻こと、利根田菊子の検死に立ち会ったのは、伊 ↑「〜に同意した」の方が適切と思います 集院に陽子、幸夫に時夫の4人だけだった。和巳は立ち会いたいと言っていたが、 伊集院が諦めさせた。 陽子の検死の光景を伊集院は側で、じっくりと見ていた。時折、吐き気が生じ ることが何度もあったがそういう気持ちを抑えながら、最後まで見届けた。陽子 はてきぱきと死斑を調べたり、出血個所を調べたりと、1人で忙しそうにしてい た。時夫と幸夫は、付添人と言う形で、陽子の行動を見つめていた。 一連の動作が全て終わったのは菊子の部屋に入ってから30分後のことであっ た。陽子は「ふぅ〜」と言って、菊子の死体の側から立ち上がった。そして、伊 集院達に「外へ出ましょうか」と言うと、リビングの方へと歩いていった。 「どうでした?」 伊集院が尋ねる。 「死因は出血死と見ていいと思いますね。時間ですが、当てにはならないと思い ↑普通は失血死という語句を使うと思いますが…… ますが、朝方の3〜5時の間だと思います」 陽子は穏やかな口調で答える。 「どうしましょうか……。菊子さんを……」 時夫はほかの3人に尋ねる。 「一応、布団でも掛けておきましょうか?」 幸夫がそう言うと、陽子は小さく立てに首を動かした。 ↑「縦に」の誤変換? 幸夫は寝室に入っていき、布団を掛けて戻ってきた。 「これからどうしますのです?」 陽子が伊集院に尋ねた。 「まぁ、とりあえずは、このことを皆さんに報告しないとならないでしょうね、 時夫さん」 伊集院は時夫の方を向いて言う。 「そうですね、助けもまだ、来ないことですし……」 ↑呼んでもいない助けが来るはずありません。不自然な台詞 時夫は腕を組んでいった。 4人は菊子の部屋を出て、1つ1つ部屋をまわって、皆をロビーに集めた。部 屋には全員がいた。伊集院は赤のマントを羽織った人物がこの中にいるのではな いかと思っていた。しかし、全員がいるということは……。などと、色々なこと を考えていた。 そして、全員が揃った所で、再度事件について、伊集院が説明した。 6 説明がし終わったとき、先ほどと同じように誰一人として言葉を交わさなかっ ↑「説明をし終わった」あるいは「説明が終わった」では た。一人一人、何かを考えているといった表情である。説明した本人も、話しな がら色々と考えていた。 日は傾き始めていて、ロビーには西日が窓から入ってきていた。烏の鳴き声が こだまして、淀んだ室内に響き渡る。なおも、誰一人として、声を発しなかった。 時夫は席を立って、暖炉の近くへと歩み寄っていった。すると、ロビーのシャ ンデリアに明かりが点された。時夫は明かりをともし終わると、自分が座ってい た席へと戻ってきた。 「いったん、お開きにしませんか。こう考えていたって、助けが来るわけでもな いし、事件が解決するわけでもないのですから」 ↑考えれば解決するかもしれません。不自然な台詞 時夫はそう言った。伊集院もそれはそうだと思っている。行動に移さなければ、 結果が生まれないからである。 「そうだな」 幸助はそう言うと家族三人をつれて部屋へと帰っていった。幸助が部屋へと帰 っていくのをきっかけに、次々と自分たちの部屋へと帰っていった。 伊集院も部屋へと帰っていった。部屋に着くと伊集院は椅子に座って、今まで に自分が見てきたことを紙に書き出した。そして、時間の経過ごとに出来事を書 いていく。誰がやったのか、そして、あの人物が誰なのか、その部分だけが空白 だった。 和巳は伊集院に気づかれないように部屋へと入ってきた。そして、ベッドの端 ↑唐突に和巳の視点から書いている っこに腰を下ろし、静かに伊集院の背中を見つめていた。 伊集院は考えているとき、髪の毛をかきむしる癖がある。かの有名な金田一耕 助がこれを見ていたら「これはこれは……」と、声でもかけてくれるくらい似て いるのである。その仕種が……。 「翔君? 何考えてるの、そんなに」 「あっ、和巳か……。いつからいたんだ、全然気づかなかったけど。何考えてい ↑不用心極まりない るかって、さっき死んでいた菊子さんのことだよ。誰があんなことをやったのか、 そして、僕が部屋に入ったときにいた、赤い服の人物が誰であったかってね」 「赤い服の人物?」 「あぁ、つり橋が壊されただろう、あの時、向こう岸にいたんだよ、その赤い服 を着た人物らしきものが。で、その時にはあまり気にしていなかったけど、菊子 さんの部屋に入ったとき、窓の所にそいつが居たんだ。それで、僕が追いかけて いくと窓から外へ降りた。それで、すぐに下を見たんだけどもうその時には居な かった。赤い服も何もかもが……。まるで魔術師のように消えてしまっていた」 「あの手紙通りだったのよね、菊子さんの死に方。誰がやったんだろう、壁画と いつの間に壁画が出て来たんですか? 壁に掛かった絵でしょう?↑ 同じように殺すなんて……」 二人の間に長い沈黙が、窓からは真っ赤な夕日の光が降り注ぐ。まるで、あの 残酷な光景を思い出すかのように……。 ↑「思い出させるかのように」が適当では? 夕食の時間が近づいてきた。伊集院はいつの間にか寝ていたらしく、あの後の ことが何一つ記憶に残っていない。ただ、一日が過ぎたわけではないことだけは 確かだった。 和巳の姿が無くなっていた。伊集院はベッドから起き上がると、備え付けの洗 面所へと歩いていった。頭を直し、寝ぼけ眼を冷たい水で洗った。冷たいと言う よりも、気持ち良いという感想の方が伊集院の中では強かった。 置き時計は7時を示す、少し前であった。伊集院は少しばかり早いと思ったが、 部屋を出て食堂へと向かった。 階段を降りていくと、ロビーには隼人と誠治、陽子の三人がいた。伊集院はそ の三人の中に入るべく、ロビーへと歩いていった。 「お集まりの所をすみません。何を話しているのですか?」 伊集院はそう言いながらソファーに座った。 「いえね、伊集院さん。誠治さんの小説について、話し合っていたんですよ。何 が良かったとか、あの人はどうなったのかって」 「そうでしたか。お邪魔してすみません。邪魔じゃなければ私もいれていただけ ませんか?」 「いいですとも」 誠治がそう言いながら二人の顔を見た。二人とも縦に頷いて、伊集院を見た。 「最新刊の森の涙、あれは今までの中で何かが違うと感じた作品でしたね」 ↑本のタイトルであれば『森の涙』という風に括弧でくくるのが一 般的だと思います 陽子がいきなりそう言った。伊集院にはどのような作品なのか全く分からなか ったが、一応話に付き合う形で聞いていた。 「あれですか、あれは今までのとは作風を変えましてね、魔術師みたいな犯人と、 森という怪しい空間を中心にしたんですよ。 さっぱりとして、読みごたえのある所が読者の中での感想ですが、いかがなも のでしょうか……」 「その通りですよ。全くと言ってもいいほど、あっさりしていて……」 その二人は、永遠とそんな話をしていた。隼人は、その話を聞いていても、ま ↑「延々と」の間違いでは? だ、菊子のことが頭の中に残っているらしく、どことなく上の空といった感じだ った。 夕食の時間らしく、食堂から紀子がこちらに歩いてきた。紀子は夕食の準備が 出来たことを告げると、階段を上っていった。伊集院たちは、言われた通りに食 堂へと向かった。 食堂に皆が集まったのはそれから10分後のことである。食事中は、必要最低 限の会話しかなかったが、食事が終わるとさっきのロビーのような雑談が始まっ た。 伊集院はその雑談を逃げ出すかのように食堂を出て、部屋へと戻ってきた。話 が嫌いなわけではないのだが、自分の興味のない話は好きではないのである。 そして伊集院は、いち早く眠りにつくことにした。 7 夜が訪れた。私にとって、今日ほど格好な日はなかった。「恨みを返す」。こ んな素晴らしい日が、いいまでにあったのだろうか。心の中で何回も自分に問う。 問うた所で答えは同じ「無かった」の一言である。私は、そんな思いを胸にしま い、一歩一歩ある場所へ向かって歩いていく。 誰もいない、正確に言えば、誰も起きてはいない廊下を、足音を立てずに歩い ていく。窓から入ってくる月明かりが、時々私を照らしている。それでも、時々 後ろを振り返り、誰もいないことを確認する。 手には手袋を、頭には帽子を、顔にはマスクを付けている。声さえ出さなけれ ば、私が女か男か区別することが出来ないはずであると、私は考えている。
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