連載 #4819の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
指摘付き感想の形式、第五弾。今回は、前回と同じく金剛寺零さんの『魔術 師』を取り上げさせてもらいました。当方の都合により、改行位置を変えてお ります。また、閉じ括弧前の句点やリーダー点は、当方のスタイルに置き換え ております。ご了承ください。 本作は推理小説なので、捜査側、犯人側それぞれの動きに矛盾がないかどう かに、特に注目して読みました。都合により、早い段階で犯人その他内容に触 れています。未読の方はご注意を。 その他、視点にも注意しました。推理作家の佐野洋が「推理日記」(講談社 文庫)で主張する「一シーン一視点の原則」を課した場合、不自然と思われる 箇所を、いくらかピックアップして指摘したつもりです。 漢字や言い回しについては個性だと思っていますので、なるべく指摘しませ んが、例外もたまにはあります。あと、誤字の指摘は気付いた範囲でやってい ます。 なお、指摘箇所を手っ取り早く読もうとする場合は、↑を検索してください。 >#3552/3552 長編 ★タイトル (ZWN60088) 96/11/19 22:10 (196) 「魔術師」1回 ★内容 「 魔 術 師 」 金剛寺 零 1 1960年の中頃、山奥にあった平地に、1軒の館が建てられた。建てられた ↑_____↑重複 館のまわりの土地は削られ、その館だけが孤立するように建てられた。一ケ所だ け、つり橋がかかっている。それだけがもともとこの館の建つ土地も、山の一部 だったという証拠なのである。 館を建てたのは、御鏡玲於奈(みかがみれおな)という人物である。御鏡の建 てる館は、他のものとは全く違っていて、まず、建物自体が変わっているのであ る。しかし、そんな所が良いのか御鏡の建てる館は評判が良いのである。 1960年代に御鏡は3つの館を建て、自分の館を建て終わるとほぼ同時に、 死んでしまったのである。その後、その館は、園田啓二郎という人物に引き取ら れ、後の世に残ってきたのである。 1996年の夏、伊集院翔は御鏡玲於奈の建てた館を訪れた。その館は長野県 の近くの山奥に、静かにたたずんでいた。伊集院の友人園田和巳は、園田啓二郎 ↑「たたずむ」とは「しばらく立ち止まる」ことです。 館はたたずみません の子孫で、夏休みに伊集院をその館に招待してくれたのである。 「このなに山奥に建ってるの?」 ↑「こんなに」のタイプミス? 伊集院は和巳に訪ねた。 ↑「尋ねた」の誤変換? 今伊集院は、和巳と一緒に車に乗って、その館に向かっている。この車は園田 家のものらしく、駅まで迎えに来ていた。 「えぇ、もうちょっとすると見えてくるわ」 和巳はそう言うと車の窓を開けた。 外の空気は都会とは比べ物にならないほど美味しかった。伊集院はそんな空気 を風景と一緒に味わっている。 今、車が走っているのは高い樹木に覆われた自然のトンネルの中で、木々の間 から差し込まれる木漏れ日が、辺りの景色をよりいっそう引き立てていた。 伊集院翔。体形はやや痩せていて、身長は高い。頭の切れ味もなかなかのもの で兄は警察官である。伊集院も将来、兄と同じ職業についてみたいという願望を 持っている。 園田和巳。園田家の令嬢で、伊集院と同じ大学に通っている。頭の良さなかな かで、スポーツの方も万能である。すらっーとしたスタイルで、女性からも憧ら 脱字? 「憧れられる」↑ れるほどの美人である。 車に乗ってから何分たったかわからなかったが、ようやく自然のトンネルを抜 けた。明るさが何倍も違うため一瞬目がくらんだ。伊集院はそれでも目を開いて そこに広がる景色を見た。 緑の色が見たこともないくらい青々としている。そして、太陽の日の光を葉一 杯に受け止めている。そして、御鏡の建てた館が、そんな緑の中に埋もれてそび えている。屋根の色が真っ赤なので、青々しい緑の中でも一目でわかる。 「何て言う名前の館?」 「確か”紅館”て、言う名前だったと思うわ」 「”紅館”か……」 伊集院はそんな風景に見とれていた。 それから10分後、やっとのことでつり橋まできた。 このつり橋だけが、唯一の連絡橋である。しかし、そのつり橋も見た目は大分 古くさく、いつ壊れてもおかしくなかった。車がその上を通ると少ししなってい たが、見た目よりも頑丈で頼もしいつり橋だった。 つり橋の下は水が溜っている。ダムか何かなのだろうと伊集院は思いながら覗 いていた。それにしても、その水の表面までの距離は数十mはありそうである。 もし、つり橋が無くなったらここに飛び込むしかないと伊集院は考えていた。 伊集院が色々なことを考えているうちに車は”紅館”の前に到着した。2人は 車から降りると、”紅館”の玄関まで歩いていった。車は2人を降ろすと建物の ↑運転手は何者ですか 裏側に進んでいった。和巳は、”紅館”のドアを開けて、中に入っていった。 中は長方形の大きな空間になっていて、少し歩いていくと、60cmほど低く なった場所があった。造りは、ロビーのような造りになっていた。 ↑−−「造り」重複−−↑ そこに1人の男が座っていた。 「叔父さま」 和巳がそう呼びかけると、男は立ち上がって2人のことを見た。 「おぉっ、和巳ちゃん。よく来たねぇ、そっちの人は?」 和巳の伯父がそう言った。 ↑三行上では「叔父」となっているのに、変わっている 「伊集院翔と言います。和巳さんの同級生です」 「これはこれは、和巳のわがままで。私は、園田時夫と申します」 園田時夫。和巳の伯父で、身長は伊集院よりも低く、少し太っている。 時夫はそう言うと和巳と何か話していた。伊集院はその間に、この建物の内部 を見渡していた。1960年に造られたにしては、妙に古さを感じさせないなぁ、 と、伊集院は思った。 今も建物よりも天井との高さが大分違うように思える。外から見た感じでは、 ↑非常に分かりにくい言い回し 4階建てに見えたのだが、この分だと3階建てくらいだなと、検討をたてて伊集 ↑「見当」では? 院は1つ1つ見ていた。 「翔君、先に部屋に行くわよ」 和巳がそう言うと伊集院はあわてて自分の荷物を持って、和巳の後を走ってい った。 「”紅館”て、何階建てなの?」 「今いる中央部が3階建て、両サイドが2階建てよ」 和巳はそう言いながら”中央部”にある、階段を上っていった。階段は”中央 部”の右端についている。幅は普通のものの2倍はある。赤い絨毯の敷かれた階 段を1段1段上っていった。 伊集院の部屋は2階であった。2階は1階と同じ縦長の長方形の空間で、それ を横に3等分した部屋からなっている。その中で玄関側の部屋が、伊集院にあて がわれた。 「翔君の部屋はそこね、カギは机の上に置いてあるから」 「ありがとう」 「私はもう1つ上の階の同じ位置の部屋だから」 和巳はそう言うと階段を上っていった。どうやら、3階も同じ造りになってい るらしいと、伊集院は考えた。部屋に入った伊集院は荷物を置いて一休みするこ とにした。 10分後、外から車の音が聞こえてきた。1台だけではなく、数台の違う車の 音がこの”紅館”に向かって聞こえてくる。伊集院は窓から外を見た。外には3 台の車が見えていて、色は、白、黒、赤の3台である。 ↑ ↑「3台」が重複−−−−−−−−| コンコン。 伊集院の部屋のドアを誰かがノックした。 「はい。どうぞ」 ドアを開けて入ってきたのは、和巳だった。 「いい部屋でしょう」 「うん。とても良い部屋だよ。それと、外の車は何?」 和巳はそう言われると、窓から外を見た。 「アレ、おじさんの知り合いとかじゃないかなぁ?」 それから2人は、伊集院の部屋で話をしていた。日が暮れ始め、伊集院の部屋 には夕日が綺麗にさし込んでいる。部屋中が夕日の色に染まった。 「そろそろ下に行かない?」 「そうだね」 2人は部屋を出て、階段を降りていった。 さっきまで時夫が居たロビーには、今は誰もいなかった。静まり返ったロビー には、天井から照りつけている蛍光灯の光だけがあった。 2人はそのままロビーを通り過ぎ玄関に向かって左に曲がった。目の前には部 屋の入り口が見えている。振り返ると、向かい側にも同じドアがついている。2 人はそのドアの前まで歩いていった。まわりにはもう1つドアがある。 「その部屋は何があるの?」 伊集院が指で指しながら、和巳に訪ねた。 ↑「指差す」 ↑「尋ねた」 「そこはトイレ。こっちが食堂よ。後で一通り説明するねっ」 和巳はそう言うと、目の前のドアを開けて中に入っていった。 中には5、6 人の人が集まっていた。その中に時夫の姿があった。時夫のほかに男が2人、女 が3人、そのうち子供が1人いる。2人は黙って席についた。 全員だかわからないが、この部屋に人が集まった。全部で15人である。名前 ↑「待っていると」といった時間の経過 ↑あとを読む限り を示す語を入れないと、分かりにくい 十六人では? がわからないのはそのうちの13人だけである。 「全員集まったところでも、夕食会でも始めますか」 時夫はそう言って、皆に夕食を勧めた。 夕食をほぼ全員が食べ終わったのは、それから1時間後のことであった。 「では、今ここにおられる方々の自己紹介でも……」 時夫はそう言って、自己紹介をした。 「私は、利根田隼人です」 時夫の右隣の男が言った。その男は小太りで身長の低い男だった。眼鏡をかけ ていて、ひげを生やしている。 「私の妻の菊子。そして、娘の燐子です」 菊子は痩せていて、若かった。髪の毛の長い女性である。燐子は、伊集院達よ りも年下で、中学生ぐらいに見える。髪の毛はショートカットで身長は高い。 隼人はそう言って、となりに座っている女を立たせた。 ↑このあとも立ったままですか? 「えー、私は、連条紀夫です。妻の静香と息子の哲也です」 紀夫は少し腹の出ている中年で、身長は低かった。静香は紀夫と対照的で、背 が高く、すらっとしている。哲也は茶髪で身長は普通である。 そう言って3人は立ち上がった。 「私は、夏目幸助です。妻の萌と息子の慎治、娘の理津子です」 幸助はまだ若く、がっちりとした体格である。萌は小柄で綺麗であるが、綺麗 という言葉よりも、可愛いという言葉の方が似合う女性である。慎治は眼鏡をか けている。体格はがっちりとしていて、長身である。理津子は、お嬢様というよ うな趣が感じられる。長身でスタイル抜群である。 前の人と同じで立ち上がった。 「私は、沖田誠治です」 誠治は、どことなく硬さが見える男で、眼鏡をかけている。 伊集院のとなりの人物が立ち上がっていった。 ↑この一文、位置がおかしいのでは? 次に伊集院が、そして、和巳が自己紹介をした。 「私は、三田幸夫と申します。妻の陽子です」 幸夫は、白髪頭の男で、顎髭を生やしている。陽子は、眼鏡をかけいている。 2人はそう言うと軽く会釈をした。 自己紹介が終わると16人のうちの数人が、自分の部屋へと帰っていった。伊 集院もそのうちの一人である。 「翔君。”紅館”の中を紹介するね」 和巳はそう言うと、食堂を出て右へと歩いていった。 食堂の直ぐ横がトイレであることはさっき知った。 トイレのとなりに部屋があって、突き当たりにも部屋がある。突き当たりを左 に曲がるともう1つ部屋がある。 「トイレの隣と突き当たりは客室で、角の部屋はお風呂になってるの」 和巳はそう言うと、風呂場の前にある階段を上っていった。伊集院もその後を 追って上っていく。 2階も一階と同じ間取りである。 「2階は全部客室で、2階のトイレは1階と同じ位置にあるの」 「ふーん」 2人は反対側の階段を降りて、中央部に戻ってきた。 「次は、反対側の”西部”を案内するね」 和巳はそう言うと、食堂と反対側の建物へと歩いていった。
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