連載 #4806の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「そう、”あの時の女性の死体”であり、剛君の彼女、”峰岸 裕子”さんなんだよ」 晋太郎がそう言うと、真っ先に意見を述べたのは言うまでもな く、祥子だった。 「そんな・・・。そんなことって・・・」 ↑意見を述べてなんかいませんけど。それよりも、先に一度聞いているに しては、祥子の取り乱しようは大げさに過ぎると思います 「いや、これは解剖の結果わかったことなんだ。ただし、1つ 面白い事もわかったんだ。 それは、祥子に言った”木戸真理子”さんのことなんだ。あの 時、子にはこの女性の死体が”木戸真理子”さんのものだと言っ ↑「祥」が抜けた? たね?実はそれが間違っていたんだ。 何故なら、”木戸真理子”さんと”峰岸裕子”さんは一卵性双 生児だったからさ」 ↑重大な情報を最後の最後まで隠しすぎ 慎太郎はそう言うと手を挙げた。すると木の影から、さっき迎 ↑「晋太郎」の誤変換?(以下同) えにいった”木戸真理子”が晋太郎に向かって歩いてきたのだ。 そして、祥子達の目の前までくると慎太郎は丁寧に説明した。 「木戸真理子さんは5日ほど前からこの近くにある友人宅へ家 出をしていたそうなんだ。それを知らずに母親が捜索願を出した んで、こんな大きなことに発展してしまったんだ。そして、何故。 ↑読点にすべき 姓名が違うかは、2年前に離婚をして、別々の親に引き取られた ということさ」 真理子はすみませんという気持ちを込めてちょこんと頭を下げ た。そして、来た道をそそくさと帰っていった。 「さて続きだが、ここまで言った所で、皆さんの中で誰が犯人 であるか察しはついたでしょう。 ↑察しはつきません。被害者が剛の彼女であったことが分かっただけ で、剛を犯人とは決めつけられない 峰岸裕子および、藤堂喜一ならびに、高藤理恵殺しの犯人が。 ↑「東道」の誤変換?(以下同) 写真に写っていたもう1つの影、そして、3人を殺害した犯人。 それは三上剛君、君だね。君がこの事件の真犯人だね」 慎太郎はそう言うと剛に目をやった。同じく他の3人も同じよ うな動作をした。 「そっ、そんな。剛、うっ、嘘だよねっ。そんなの、嘘だよね」 祥子は目から涙が溢れていた。心から思っていた人が犯人だっ たと言うのだから。 「なっ、何を証拠にそんなことを言っているんですか刑事さん」 剛は強い口調で犯行を否定した。しかし、 「証拠ならあるんだよ。まず、カメラマン藤堂喜一が撮った写 真。これには君と理恵さんが峰岸裕子さんを殺害した一部始終が 鮮明に撮られているんだ」 ↑殺害場面が写真に残っているのであれば、うだうだ推理の披露などせず、さ っさと逮捕すればいいのでは。そもそも、こんな決定的な手がかりをこの場面 になるまで読者の前から隠しているのは、アンフェアです 慎太郎がそう言うと剛は少しばかりからだの力が抜けたようだ った。慎太郎はそんな剛の態度を横目で見ながら、話の続きをし 始めた。 「そればかりか、剛君。君は昨日、東道さんの部屋にこの写真 を探しに行っているね。その時丁度、僕が入ってきたから、押し ↑晋太郎はどうやって、この事実を突き止めたのでしょうか? 入れかなんかに隠れていたんだろう。 さぁ、もうそろそろ、自分で話してくれないか」 慎太郎がそう言うと、剛は重たい口を開いた。 「刑事さん。貴方が言うように僕は3人の人間を殺しました」 剛は風が吹くなか、草むらの方に少し歩いてポツリと言った。 「まず、裕子は自分と付き合っていながらそれと同時に他の奴 と付き合っていたんだ。それをいいことに、いざ、自分が理恵と ↑文意に合わない 付き合い出すと、この俺をいびってきたんだ。 だから、理恵と協力して、裕子の奴を殺しんだ」 ↑いびられたぐらいで殺す必要はない。裕子が「絶対に別れないから!」と 執念深く迫ったのならともかく 剛の口調は時間を追うごとに力強くなっていった。それは、恨 みと自分が侵してきたことを思い出しているからだった。 ↑「犯して」だと思います 「それで、あの日の夜、理恵さんと君はどうしていたんだ?」 慎太郎は遠くの方から剛に訪ねた。 ↑「尋ねた」の誤変換? 「裕子の死体を祥子と一緒に発見する振りをした後、祥子を稔 達の所に行かせた。 そして自分は、後からきた理恵と一緒に死体を崖下に落として、 理恵に頭を殴らせたんだ。 理恵はその後、稔達の所へと戻り、ふただび自分の所へと来る。 そして、自分が倒れていることに誰かが気づく。そこで自分は 「誰かに殴られた」と言って、架空の人物のせいにしたのさ」 「それから残りの2人は?」 慎太郎が剛に訪ねた。 ↑「尋ねた」の誤変換? 「東道さんは、写真で俺らのことを脅してきたのさ。だから、 ↑学生相手に金を脅し取ろうとするのは愚の骨頂ではないかと思います。 殺害現場を写真に収めるという幸運に恵まれたのだから、東道はマスコミ に写真を売り込んだ方が得だったでしょうね。名前も売れるだろうし 部屋に入れて貰ったときに、窓から突き落としたんだよ。 理恵は一緒にやってきた殺人を警察に話すと言ってきたんだ。 ↑今更、罪の意識にかられたというのでは、読者は納得できません やめろと何度も説得した。けれど、一行にその気持ちを変えなか ↑「一向に」の誤変換? った。だから、やむ追えず殺したんだ」 ↑「やむを得ず」の誤変換? それから、理恵を殺害したあと、剛はいかにして女湯に遺体 を放り込んだのでしょうか? あるいは女湯が殺害現場だった として、どうやって中に入り込んだのでしょう? 露天風呂だ からと言ってそう簡単に出入りできるとは考えにくいのですが 剛はそこまで話すと、おとなしく慎太郎の所まできて手を出し た。慎太郎は辺りに配備させておいた県警の刑事に剛の身柄を渡 ↑晋太郎が山梨県警にどうしてそこまで大きな顔ができる のか、説明不足。普通、あり得ません しすと、他の3人を連れて山荘へと戻った。 その夜のこと,祥子はこの高台へと来ていた。空は雲の影一つ ↑読点の誤変換? もなかった。月の光が祥子の姿を照らし出している。そこに写る 祥子の姿どことなく悲しげだった。 ↑「は」が抜けていると思います 「ニャ〜、ニャ〜」 パットの鳴き声が聞こえてきた。 「パット、今までどこ行ってたの?」 ↑パットを置いて山荘に行ったのは祥子達の方では もちろんパットは答えない。 祥子はそのまま小一時間ばかり高台に座っていた。 季節はその後、秋から冬へと変わっていった。赤かった葉が全 て落ち、裸になった木が町の中に見える。 その姿はまるで、祥子の心の中を表しているようだった。 *************************** 月光。月の明かりは心を汲まなく照らす未知なる物体。そして、 ↑「隈無く」の誤字? その姿は刻一刻と姿を変えていく。 時にはなくなってしまうこともある。心のどこかにある嫌な思 いや、思い出、好きだと言う気持ちも、時間が経つにつれて薄れ ていくものである。 *************************** (了) <感想> 正直言いまして、推理小説の形をなしていないと思います。 まず、手がかりを読者にほとんど提示していない。作者が頻繁に顔を出し、 読者から手がかりを露骨に隠している。これでは、最後に真相を聞かされても、 だまし討ちにあったと感じるだけで、壮快感は全くありません。 作中の指摘では触れませんでしたが、死亡推定時刻について何も書かれてい ないし、登場人物達のアリバイも書いてくれていない。どうやって殺したのか も読者には示されていない。 次に、作者が顔出しすることと関連するのですが、視点が不安定極まりなく、 読んでいていらいらさせられました。特に、犯人である剛の心理に立ち入った 箇所がありましたが、あれはアンフェアでしょう。たとえば、剛は、祥子と一 緒に遺体を見つけたいのだから、パットが血塗れでやってきたことをラッキー と思いこそすれ、その血が人間の血だったらまずいなんて考えるはずがないと 感じました。犯人の心理に立ち入るのであれば、もっとうまい表現を用いるべ きです。 剛の殺害計画に穴があり過ぎです。殺す瞬間を盗み撮りされるわ、共犯者に 裏切られそうになるわ。フィルムを取り返せないまま、東道をすぐに殺すなん て、あとのことを考えていないとしか思えません。 剛が峰岸殺害を決行した時期と、木戸の家出とが重なったのは偶然ですか? また、剛が殺害現場に月光山を選んだことと、木戸が月光山によく行くという 事実。これも偶然でしょうか。とても不自然に感じました。木戸の家出を知っ た剛が、月光山で峰岸を殺害すればごまかせると考えたとしてもおかしい。峰 岸の死が「木戸の死」として報道されれば、木戸はすぐに警察に名乗り出るは ずだから、剛の犯罪は簡単に露見することでしょう。 晋太郎のはちゃめちゃ捜査ぶりも目につきました。 行方不明事件の担当に過ぎない晋太郎が、よその県警の縄張を荒らしまくり、 大きな顔をしている。その上、違法捜査・越権行為のオンパレード。これなら、 孝太郎の影響力によって大きな顔ができる素人名探偵・晋太郎、この方がまだ 現実味があります。『月光』でも、孝太郎が手を回した結果、晋太郎が自由に 動き回れたのだとすれば、せめてその点を一言、記しておいてほしい。それが 読者への親切だと思います。 最後、犯人指摘の場面も肩すかしでした。あれは、推理どころか想像でもな く、単なる事実の指摘です。 祥子の持つ天才的な能力とは何ですか? 最後まで明かされぬままだったよ うな気がしましたが。抜群の推理力を誇る訳でもなく、直感に優れている訳で もなし。 全体を通して、「隠しすぎ」だと感じました。祥子の能力、数々の手がかり、 峰岸の存在、無意味な表現としか思えない”あいつ”……。もっと手の内を明 かして、肝心なところでは読者の裏をかいてほしい。 同じ推理小説というジャンルを志す者として、意見の交換ができればうれし いです。ぜひ、AWCの方にも定着してください。投稿作家ハウスにUPされ た『殺人鬼』も拝読しました。いずれ、感想をUPします。 最後に、この形式での感想のUPを了承してくださったことを、心より感謝 します。m(__)m
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