連載 #4417の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
・島津のぼやき節 いやぁ、苦しいなあ。胃が痛くなるほど苦しい状況だな。島津は人の意見に 流されやすいので余計にしんどい。しかし、本来の目的がどこかへいってしま っているような気がするぞ。戦車の話は、戦車は飛行機と違って機械の固まり だから、鉄のない世界の戦車がイメージできんなあ、という話のつもりだった し、「地獄の底までファンタジー」という題にしたって、由良君が「おもいっ きりファンタジーですけど−−」って書いていたから、素人の島津としては、 そんなもんかいな、と思っただけなのに。第一あれはアク抜きだって、念を押 しているのに。まさかタイトルに文句つけられるとは思わんかった。反省。し かしどうも、どうでもいいような点で誤解を招いているようだ。どうしたもん だろうか。 どうもみのうらさんは、ドラゴンクエストとかファイナルファンタジーとか、 あるいはウルティマやウィザードリィのような、普通の人の感覚でいうところ のファンタジーが余り好きではないみたいだ。由良君には辛い話やね(という か、由良君の知識が活かせないこっちの方が辛いのか)。やはりここは池井さ んの出番……? というか、いわば、みのうらさんは「本物の人」という訳だ。むぅ。何か、 孫悟空が釈迦の手のひらで暴れているみたいな気分になってきた。こっちが真 剣になればなるほど笑われているのはどうした訳だろう? クラウゼヴィッツ の話も、自分の意見を過去の著名人の名前を出すことで補足しているだけなの だが。大体、クラウゼヴィッツを知っている人なんて初めて知ったぞ。しかも それを笑い飛ばすとは。おそるべし。ひょっとして原書を読んでいたりして。 そうなると、島津の借り物の知識では太刀打ちできないのは明白だ。エルアラ メインとか言っているし。「ロンメルの戦略的才能の欠如について」とか「ア スターテ会戦におけるラインハルトの戦術機動と、ナポレオンのガルダ湖畔の 各個撃破戦術の相似と相違」とかいった事項について意見を賜りたいぐらい。 軍事関係を「いつか来た道」といってのけるとは、うーむ。どんな人なんだろ う? 職業「軍師」とか? 島津も「ベトナム戦争におけるアメリカ軍の敗因 は、地上戦闘をヘリボーンに頼りすぎ、地を稼ぎつつ敵の支配権を漸減してい く戦術をとらなかったからだ」とか言いたい。しかしそれをどうやってファン タジーに組み込めっちゅうねん。 いや、そうじゃなくて。話がずれた。つまり、今や「うち文」計画そのもの が、単にファンタジー論を展開していく上でのたたき台、あるいはスケープゴ ートになってるんじゃないかと、それを危惧してる訳だ。カタカナ問題や舞台 設定問題などというのは、ファンタジーならば宿命的に抱え込まなければなら ない問題のはず。それでも、多くのファンタジー小説が商業ベースで売り出さ れている。それらの全てが独創的な手法で、問題をクリアしているとは思えな い。「せやのに何で、俺等ばっかりこんな基本的なところで詰まっとかなあか んのや!?」という気持ちが湧いてくる。だからといって、とにかく書いてま え、と飛び出していく訳にもいかない。一度出てしまった問題を放り出して前 に進むなどできるはずがない。 別に女性が戦場に出てもいいけど、多分、本気で戦争を描写すると、エグイ ことになるような気がするんだよなぁ。女性の方が血に対して強い? はぁ、 そういうはなしもありますな。しかし、戦場に出るということは人を殺さなく ちゃならんということで、それはどんな綺麗事を言っても覆い隠せない事実で、 しかも島津はそれを覆い隠す気がはなからなくて……。うーん。剣や弓で殺傷 するのは、ある意味で現代兵器を用いたそれより残酷な場合がある。おいおい、 俺に女性が人殺しをやるシーンを書かせるってか、という訳だ。もっとも、今 のOVAに脳をやられたアニメオタクにとっては、女性が戦う方が普通だとい う話もあるけど。理由付けにこだわるのは、どうもその現状に対する反感があ るような感じですな。それにしても。「ミンメイ・アタック」なんて手法も今 更使えないしな。ま、ここは何とかせなしゃあないだろう。主題だし。 つまりは、分かり易い話にしたい訳だ。といっても単純という意味ではなく、 取っつきやすいという点で。どうも今のところ、「本物の」ファンタジーが遥 か高みから、一般の人々がイメージするファンタジーを見下ろして「この愚民 どもめ!」と言っているような構図が思い浮かんでしかたがない。そりゃ、今 更、愛と勇気で全てを解決してしまうような話にする気はないのは確かだが、 あまりにも特殊な世界観の話は理解できんのが現実。読めないような複雑なカ タカナ名前は、書いてる本人にしか覚えられんのと違うかいな、という気にな る。半ば意図的に現代の常識を持ち込んでいるのは、理解を簡単にするための 方便だ。平和や福祉などというものは、基本的には時代や世界が違っても同じ だ、という考えをもっているので、その先にある戦争も、できるなら誰にも文 句を言わせない「本物」にしたい、と考えてしまう訳だ。ここらへんはみのう らさんとは意見が異なってしまうのだが。が、しかし。「本物の人」を前にす ると、「無理やり大学受験を受けさせられている老けた中学生」のような心境 になってしまう。このままだと「てったーい!」のかけ声と共にトンズラをこ きそうな予感。プレッシャーに耐え切れん。くそったれがぁぁぁぁ! とワー プロの前で吠える日々。 「高河ゆんじゃあるまいし!」(なにがなにが?)ふぅ。 (95.6.1) ・まだぼやいている 「理論武装の地雷を踏むと、立派なオタクが出来上がってしまう」という話 だが、時すでにおそしという観がある。リーチ、一発、ドラ、ツモ、タンヤオ、 ピンフ、三色、八飜の倍マン、一万六千点(by鳴海章)という感じの軍事か ぶれのことをやっていることだし(誇張あり)。別に構わんのじゃないか、と いう気もしてきているし。たまにはいいんじゃないいの? ランチェスターの 戦争方程式とドゥーエの爆撃理論から導き出されるファンタジーってのも(荒 巻義雄やないっちゅうねん)。それで世界観を築けるならたいしたものだと思 う。「この世界では、理論が全てに勝るのだ」いいじゃないか、人にも自分に も嘘はつけんぞ。 さて。「脳味噌がハコテ〜ン」などと情け無い声を出していても始まらない ので新アイデアだ。今回脳味噌の皺から絞り出したのは「共鳴石」という石の 話。同じ大きさ、同じ形にカットされたこの石同士は、遠くに離れていても共 鳴しあうという特質を持ち、一方の石の近くの音が、共鳴によって他の石にも 伝わる、というものだ。 これは何かというと、無線の代わりを果たす訳だ。編隊を組んでの空中戦と なると無線が不可欠なので、こういう方便を労する必要がある訳やね。使いよ うによっては話が膨らむぞ。例えば、敵地で撃墜されたパイロットはこの共鳴 石を持って脱出。不時着した場所は偶然にも敵秘密基地のすぐそばだった。パ イロットは味方からの通信による指示を受けつつ、基地の破壊工作を決意し… …、という具合。「離れていていも心は通じ合う」という詭弁よりも、開き直 っていていいと思うのだが(いつもこんなこと言っているような気がする)。 女主人公に関しては、もう参りました勘弁してください、という気分。それ なりに考えを出し尽くしたから、その中から適当に拾い上げて組み合わせれば、 何とかなるでしょう。多分。 「アイデアは捨てるほどいい」と言われても、貧乏性の島津としては、ただ 捨てるのはもったいないという気がして、何かに使えないかと思ってしまう。 湯水のようにアイデアが湧いてくるなら、考えた端から叩き壊していっても問 題ないだろうが、間欠泉のような島津の脳味噌から出てくるアイデアなんてた かが知れている。しっかし、だからといって「アイデア大募集」と言ったのは まずかったかな。結局は自分で全部考え、決定しなければならないのは言うま でもないことだし。あと、「うち文」で他の人の創作意欲を刺激したようだが、 状況は決して好転するはずもないのだが、俺たちの分まで頑張ってくれ、とい う感じで、応援したいところ。 命名法に関しては彷徨君が考えてくれるそうなのでそっちに任せる。ただし、 読みやすいものにしてもらわないと、ワープロ打つ方としても面倒臭い。島津 の癖として、永山先輩から、「カタカナを大抵、最後から二番目で伸ばしてい る」という指摘。言われてみれば確かにそうだ。しかしまぁ、そういう発音を する言語なのだろうと、一人で納得してしまおう。固有名詞が決まらんと何か と不便なので、池井さんの習作「風の行方」から流用してしまっていいのだろ うか? ダメ? その場合は猫目リスを出さなければならないとか? 「両陣営五分五分」は意外にも不評。やっぱり書きにくそうだという点はあ るけど、何とかうまいことやってみたいと思う。「あらすじ小説」というのは 元々がそうだから今更どうこう言わないけれど、「続き物と思われる」という のは「?」。両陣営五分五分とは言っても、ちゃんとオチはつくよとうぜん。 その辺りを勘違いされたかも。「負けて悔い無し」と「勝って悔いあり」のど っちがいいかは人それぞれ。そんな感じのオチならいくらでも付けられるだろ うし。 「地獄の底まで−−」に関しては、由良君に申し訳ないと思っている。こん なけったいな題名を付けたおかげでとんだ迷惑やね、すまん。気を悪くせんと、 またいろいろ考えてくれい。それにしても、永山先輩から色々指摘されて反省 しきり。やっぱり十日あまりで作ったのには無理があったか。十日で原稿用紙 百枚というのは別に問題ないが、今回はプロットをほとんど練らず、原案だけ を頼りにその場で話を組み上げていったので、あちこちで話が破綻している。 「ファンタジーとは」という話は、彷徨君も由良君も、参考資料を持って来 てくれたりと、あれこれ考えてくれているよう。しかし、余り深く考えたとこ ろで答が出るはずもないので、思い詰めるのはやめようと思う。その手の話が 全部「うち文」に降り懸かってくるのははっきり言って不本意、というか荷が 重い。そこまで深い話をしているつもりはないので。ごく常識的な水準に抑え ておこうよ、そんな眉間に皺寄せんと。 (95/6/5) −続く−
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