連載 #4407の修正
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>【地球環境】続・熱帯雨林は酸素を作らない 細田 >★内容 > >例によって、引用からはじめます。 > >(引用はじめ) > 植物は、光合成をいとなみ、大気中から二酸化炭素を吸って酸素を放出して >いる。だから、地球上から緑をへらすことは、われわれの生存にとって不可欠 >な酸素の不足をまねく。地球を人間の体にたとえれば、巨大な緑のかたまりで >ある熱帯雨林は、地球の肺だ。「地球の肺である熱帯雨林を守ろう」。 > これは、魅力的な説得論理である。それがほんとうだったら、森林保護のた >めにほかの理由づけは必要ないかもしれない。しかし、残念ながら、この論理 >は正しくない。自然界の生態学的なしくみは、その通りになってはいないので >ある。 > たしかに植物は、無機物である二酸化炭素と水をおもな原料として、有機物 >を合成し、それで自分の体をつくる。ごくわずかの微生物をのぞけば、この能 >力をもっているのは植物だけで、だから植物はその生産する有機物によって全 >生物界をささえている、というのである。しかし、植物の体は、たえず一部が >枯れて落ち葉や枯れ枝となって地面に落ち、また寿命の長い樹木も、いつかは >全体が死んで土にかえる。枯れた植物が土にかえるというのは、そこで微生物 >や小動物によって消費・分解され、もとの無機物にもどるという事実の文学的 >な表現である。そして、1グラムの植物体(有機物)が葉で合成されるときに >は、決まった量の二酸化炭素を空気中から取り入れ、決まった量の酸素を出す >が、逆にそれが分解される過程では、正確におなじ量の二酸化炭素が放出され、 >おなじ量の酸素が消費される。 > つまり、すべての生物は、いろいろな物質を利用して生きているが、結局は >その物質を自分の体と外界との間で循環させているにすぎないのである。そう >でなければ、生物がこの有限の宇宙船地球号のなかで生き続けることはできな >いだろう。もし植物が光合成で植物体をつくるだけで、分解がおこらなければ、 >地球上はみるみるうちに枯れ木の山となり、大気中の二酸化炭素は使いつくさ >れて、植物は生存できなくなってしまうはずである。「すべてのものは循環し >ている」ことを認識するのが、自然界を理解する第一歩である。 > 生きた植物は、いわば、自身の死体を処理するときのために、酸素をしばら >く空気中に貯金しているにすぎない。植物体が枯れ落ちてから、完全に分解し、 >貯金が全部引き出されるまでには、かなり長い年数がかかる。熱帯雨林では、 >温度と水が十分あるので分解が速いが、北国の森林では何十年も、ときには何 >百年もかかる。長い年月の間続いてきた原生林の土には、何十年分もの死んだ >植物体が、分解しきれないでたまりこんでいる。そういう原生林では、生きて >いる木が放出する酸素の量と、土のなかの有機物の分解のために取り込む酸素 >の量とがバランスした、収支ゼロの状態になっている。森林生態系全体として >は、見かけ上は、酸素を放出も吸収もしていない。おなじことは、二酸化炭素 >の収支についてもいえる。 > まだ人間によって荒されていない熱帯雨林も、このようなバランスを保って >いることは、現場での測定で実証されている。広大な熱帯雨林が残っているか >ら、そこは酸素の一大供給源になっているはずだと考えるのは、あきらかに期 >待はずれである。 >(引用おわり) >『熱帯雨林を考える』(四手井綱英&吉良竜夫監修・人文書院) > P19〜21より > >ということで、Maryさんの発言#9679、 > >> 現在大気中に含まれる酸素の半分 >>近くはこの熱帯雨林森で作り出されているということです。 > >に関しては、私は発言の根拠が不明ですし、実際にそのようなことをNHKの >番組がどのような文脈の中で述べたのかを確認する必要はあるでしょうが、ま >ったく信じてはおりません。 > >とにかく、熱帯雨林は「地球の肺」ではないんですよね。ひょっとしたらこの >ことは何度も言うことになるかも知れませんけど…。 抽象論で根拠が書かれていませんね。どういうことを根拠にそのよう な結論に達したのでしょうか。どのような方法で測定または算出したの ですか。あなたはその抽象的観念的な理論を鵜呑みにするだけなのです か。 合成と分解のバランスは生態系全体で言えることです。森林(植物) だけの閉じた世界でバランスをしているなら、動物はとっくの昔に滅ん でいます。植物は呼吸より光合成が上回るので寿命が長いのです。木に も寿命があり枯れて分解されますから、1本の木を非常に長期間観察す れば収支の差はほとんどなくなるでしょう。けれども森林全体で考えれ ばどの時点で捉えても合成の方が分解を上回ります。特に熱帯雨林は気 象的に光合成に最適ですから1年を通して葉緑素が酸素を放出し続けま す。分解が全量について行れるには非常に長い時間を要しますし、その 前に他の個体で次の合成が始まります。それから分解はしても全量の炭 素が大気中に戻るわけではありません。炭素固定化は蓄積されるのです 。全量の炭素が大気中に戻らないということは、森林が酸素の供給源と なっていることを示しています。炭酸ガスと酸素濃度が一定に保たれる のは動物等の呼吸があるからです。また、植物による炭酸同化作用が炭 酸ガス濃度に応じて自動調節されるからです。 高濃度の炭酸ガスに包まれた原始の地球が、現在のような酸素豊富な 環境に変わり得たのは、バクテリアや植物による光合成のお陰です。そ して酸素濃度が一定に保たれてきたのも森林を中心とした植物の存在が あったからです。 それから炭酸ガス濃度の低下は相対的に酸素濃度の上昇をもたらしま す。いずれにしろ植物が炭素固定化できる能力を持っているということ は酸素濃度を引き上げる働きもしているということです。 森林がこれにまったく貢献していないというなら、これまでのバラン スの根拠を提示してください。そうしなければあなたの理論は私の活動 を妨害するだけの、地球環境には何も役立たない空理空論ということに なりますよ。 Mary(マリア)
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