連載 #3996の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
課長から、この日二度目の説教をくらい、小山田はめまいを覚えながら署を 後にした。彼の仕事に対する自尊心はズタズタにされていたが、課長を罵倒 する事で、簡単に回復できるタフな自尊心が、彼の自慢だった。 「くそっーー!!あの白イタチ野郎!!上級職あがりの青びょうたんがっ!! 現場にでやがったら弾は前からくるものばかりと思うなよ!!」 署から500メートル離れた事を確認して、彼は悪態をついた、たとえ頭に 血が昇っても、どこかに冷静さを残せるのが、今日彼を警部補にまでした 要因であろう。 言いたい事をいい終えると、小山田は事件の捜査状況を考えた。 既に容疑者の自宅には捜査員を派遣してあり、令状が降り次第 家宅捜査も 開始する事になっている、ただ、容疑者の母親が買い物にでも行ってるのか、 未だ家に帰宅しておらず、連絡がつかないのが気になるが、令状さえおりれば 家に踏み込む事はできるので、さほど問題ではない、まぁ、じき戻るだろうし。 後は、目撃者の大友しのぶだ、どうにも引っかかるのである。 課長に彼女を、もっと調べる必要性を進言したが、取り合ってもらえないばかりか、 署の全てのパトカーを動員しているにもかかわらず、容疑者を発見出来ない事を なじられてしまった・・・・くそったれ!!オ*マ野郎のホ*野郎!! あ、いかん、いかん・・・とにかく大友しのぶにもう一度話を聞こう。 彼女は間違いなく何かを隠しているようだ、俺の勘はそう言ってる。 小山田はタクシーを拾うと、大友の自宅へ向かった。 学校で彼女から証言をとってる際に聞きだした住所まで来てみると、間違い無く 「大友」と表札の書かれた家があった。 あの時の彼女の様子は確かに変だった、どこがどうとは言えないが・・・特に 凶器のナイフの事を尋ねた時が一番動揺したように見えたが・・・そういえば 凶器はまだ見つかってないのだろうか?容疑者が持っていったのかもしれないし、 別の場所ですてたのかもな・・・・まぁいい!その点も彼女に聞いてみるか」 小山田がインターホンを押すと、玄関から40位の女性が出てきた。 ・・・・あまり似ていないが、おそらく母親だろう・・・ 小山田は手帳を見せながら、 「すみません、警察の者ですが、お嬢さんはご在宅でしょうか??」 と、丁寧に尋ねたつもりだった、彼は自分の容姿が必要以上の威圧感を市民に 与える事を自覚していた。 ところが、その母親はいきなり扉を閉め、 「い、いま娘は出かけております!!お、お引き取りください!!」 「何時頃もどられるでしょうか?」 「わ、わかりません!それに娘は知ってる事は全部もうしあげたと・・・ ですから、お話する事は、もうなにもないと言っておりました!」 「・・・・・それは変ですね、娘さんは事件の瞬間を見て、ひどくショックを 受けられたようだったので、証言の途中で帰られたのですよ、それに、あんなに 疲れていた様子だったのに、外出されているというのもおかしいじゃありませんか? 」 「と、とにかく、娘はいないんです!!お帰りください!!!」 「・・・・そうですか、判りました、では戻られたらここに連絡するようお伝え 下さい」 小山田は、そう言うと名刺を取り出し、彼女にわたした、彼女が受け取るのを確認 すると、握力90キロの右手で掴んでいたドアのノブを離した。 先ほどから必死になってドアを閉めようとしていた彼女は、勢いよくドアが しまった反動で玄関でひっくり返ってしまった。 その音を外で聞いていた小山田は密かにほくそえみながら、自分の勘に 間違いが無かった事を確信した。
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