連載 #3987の修正
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小山田は警察官になって10年になるが、今日ほど自分の警察官としての資質を 疑った事はなかった。容疑者を目の前にしながら、みすみす取り逃がしてしまっ たのだ、同期の内では出世頭と呼ばれていただけに、彼の自尊心は大いに傷つい た。課長のいやみ臭い説教がそれに拍車をかけたのも、その原因だったが。 「それにしても・・・大胆な奴だ・・・」 小山田は呟いた。 一介の高校生が殺人事件を犯すのは、最近は珍しくもなかったが、それにしても こいつは大したタマだ、犯行現場に戻るのは犯罪者の習性だが、あんなに早く、 しかも戻るだけでなく、現場の警察官(つまり自分だが)から情報収拾までして のけるとは・・・もっとも、収拾と言うよりは自分が勝手に話してしまったのだが 、だから課長の説教なんか食らうハメになったんだ、くっそ!!あのガキ!! たしかに挙動不審な所はあった、しかし自分の学校で殺人事件があれば、動揺して もしょうがない、と同情的に見たのが仇になった。 言い訳をするのでは無いが、あの少年が殺人を犯すようには℃ゥ分には見えなかった のも事実である。聞き込みの結果も、ごく普通の学生だったという声しか聞かれなか ったし、そんな少年に教師を殺害する事なぞできるだろうか?しかも心臓を正確に 刺してあったのだ、衝動で刺したのにしては的確に急所を捕らえてあった。 担任になった事は無く、授業の担当になった事も無い教師に恨みを抱くとも思え ないし・・・・・ま、それだけで動機が無いとは言い切れないが、今一つ納得でき ないのである。 納得できないと言えば、本物の事件の目撃者である大友しのぶの証言b烽サうだった。 一応、動揺していたように見えたが、それにしては話す事が正確で無駄が無かった、 いや、正確な証言にこした事は無いが、余りにも理路整然としすぎている、殺人の 現場を直接見てしまった女子高校生にしては・・・。 一介の高校生にしては・・・・か、今回の事件は容疑者も証人も一介の高校生に してはという言葉が頭につくな・・・。 大友しのぶは自宅に帰してしまったが、もう一度話を聞いてみる必要がありそうだ、 どうにも、ひっかかるモノがある・・・・・さっき説教されたばかりだが、この事 は課長に報告せにゃなるまい! ふー・・・どうにも長引きそうな事件になりそう な予感がする。 小山田は、自分のよく当たる悪い予感を感じながら課長室へむかった。
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