連載 #3887の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
今回は江戸時代の見世物の一つからくり物にします。 ◎水からくり(水芸) これは、見世物の中でも、見た目美しく、それでいて華やかなもので、水だけはた くさんありあまって十分に使える日本が誇ることのできる手品の一つです。 テレビ等で見たことがあるとは思いますが、女丈夫が持つものに水が吹き出す。左 手に小石を持てば小石に水が吹きだし、それを柿に持ち帰れば、柿から水が吹き出す。 さらに、壷、丁子、ひしゃく、最後には刀へと、水が飛び出す様はまさに芸術です。 もちろんそれらには仕掛けがあり、細い管を通しているそうです。 ◎機関人形 なかなか美しい響きである。こういう響き好きですねえ。からくり人形の始めは、 糸あやつりまたは釣人形とも呼んで、小さい人形に糸をつけ、上からその糸をひいて は、いろいろな動作をしていたそうです(ようするにマリオネットですね)。これ は南京あやつりとも言われていたそうで。 その後水車仕掛け、ぜんまい仕掛けになり、因果を諭す『地獄極楽』、縮緬細工の 『笑い布袋』、『水滸伝』、『三国妖狐伝』などがあったようです。 ここでちょいと趣味的なものになりますが、『地獄極楽』の紹介を。 『多くの小屋仕掛けの移動式のもので、各地の祭礼縁日をあてこみ興行している。 地獄極楽の画を描いた看板をかかげ、招き人形としては生塚の婆さんが銓を叩いてい る。入り口の札売りは、袈娑衣(けさい)を着し頭巾を頂き、僧形をして、客を呼び 込む。中へ這入ると、三途の川・三悪道・無限地獄・八熱地獄・八寒地獄といったも のが、小さな人形で作られていて亡者がグルグル逃げ廻り、鬼が金棒をふり、水が流 れ、火が流れるといった程度に、カラクリが動く』芸能辞典より なかなか楽しい仕掛けである。我が家の母親によると小さい頃こういうのを見たこ とがあるというから(ただしからくりではなく絵であったかもしれぬとの弁)どちら にしても羨ましいかぎりである。 仕掛けが動くたびに、因果を語りあかすものがいる。語り方も説教節や祭文語りの 一種の変調であった。 ◎化物細工 これを書きたいが故に、吉外信報26を組んだのです。読んで字のごとし化物の生 き人形で、その光景を想像するに恐ろしきものではあるが、怖いものみたさの好奇心 の方がかってしまいます。 ○変死人形競 変死で死んださまざまな人を機関人形(蝋人形)にしてみんなで見て笑いものにし ようという趣向です。 土左衛門(水で溺れ死んだ人のこと、この場合はやや白っぽい水脹れ状態が楽しい) 獄門のさらし首(無念の状態をどう造りだすかにかかってきます) 髪の毛で木の枝につるした生首からポタポタと生血が流れているもの(水からくり の応用ですな) 棺桶に入れた亡者が、その蓋の裂目から首をだしたところへ、月光が射す仕掛け (おいおい、それじゃ異国の化け物じゃないかい?) 木に縛られた裸体の男の喉に短刀が突き刺され、全身血まみれになったのが、無念 の形相をしている様子(そりゃぁ絵金や芳年の絵だよ) などをおかしくおかしく共演したものです。でもこれって、今のお化け屋敷と一緒 なんですよね。 ○百鬼夜行妖怪尽 個人的には百鬼夜行の画などは好きなのものですから、こういうのになるととても 喜んでしまいます。他に好きなのはぁ、『九相誌絵巻』、『地獄草紙』、『餓鬼草紙』 『病草紙』などが因果応報を知るにはよろしいかと思われます。 『場内は白昼でも薄暗く、線香の匂いと楽屋で鳴らすドロドロドロの太鼓の音とに、 早くも妖怪気分を漂わせる。そこで竹や杉を初め、雑木を植え込んだ間の小径を行く と、最初は腐れ莚や破れ畳で拵えた隠坊小屋の傍に早桶があり、編笠や白張提灯など 取散らかされているが、空中から男女の幽霊が真逆さまに、気味悪げに笑いながら、 その早桶を指さしているのが凄じい。次は獄門台に男の梟首、男の方は歯を食い絞り ながらも、その眼を閉じているが、女の方は人を呪うような執念深い目つきで、見物 人を睨むようであった』見世物研究より ○身投げ三人娘人形 これは、どれも土左衛門の人形様がぷかりぷかり浮いていて、それがあたかも生き ているように動くという仕掛けのようです。この三人娘の身投げ事件は実際にあった お話というから驚きます。今だったら、公衆道徳とかにひっかかってできそうもあり ませんけど・・・ 『水中に、三人の女土左衛門が、たがいに細帯で身をつなぎあったまま、仰向けに 浮き上がっている(美しい情景です)。水はれをした顔面から四股、さては着物や帯 にいたるまで、昨年の一件物に彷佛させるのみが、死骸の上にとまった烏二羽が水ば れした腹につつくので、さらに凄惨の気をみなぎらせるのであった』同じく見世物研 究より この烏二羽は何を食べているかといえば、からくり人形の中に仕掛けているどじょ うを食べていたのです。 大舞 仁
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