連載 #3872の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
今回は、「七福神について」の思いです。 前回23回において、各本を参考にして遊んでみましたが、そのうちの8割方は実際 に本に書かれていたもので、残りの2割はわたくしの脚色によるものです。 調べてみると、本にのっているのは七福神とはいいながら、実際に紹介されているの でも、エビス・ダイコクの記述がほとんどで、後の残りの五福神に至っては、継ぎ足し のような扱いになっているもので、同じような行数、割合で書こうとはするのだけど、 できませんでした。こういった書物を調べるのって、楽しいのだけど、なかなか難しい ものです。 エビス・ダイコク この二神においては、ご存じのとおり、「古事記」と「日本書記」の神道に縁のある 神様です。同じような内容が書かれているこの二つの書物ですが、ところどころに名前 等の相違点がある。例えば、エビス神の最初のモデルになったと言われるヒルコ神です が捨てられたものは、「古事記」では葦船、「日本書記」では天磐楠船になっています 。 まあこのヒルコ神はどちらにしても一度捨てられてしまうことにはかわりはないのです が、果してこのヒルコ神の正体は何だったかということになると、種々さまざまな問題 がでてきます。 ヒルコが書物に書かれているとおりの、手足のない赤子だったとして、なぜそんな赤 子ができたのか。女のイザナミが先に声をかけ、そのためにできそこないの赤子ヒルコ が生まれ、そのために舟に乗せて流された。それだけでは納得できないものがあります 。 その昔洪水があり、善良な男と女の兄妹だけが生き残り、やがて二人は結婚して子孫 を増やしたという中国・朝鮮・東南アジアでの洪水型兄妹相姦神話にあたります。もし ヒルコがイザナキ、イザナミの兄妹相姦の結果生まれたものならば、禁断の子、けがれ た子ということで捨てられるのもわかります。 旧約聖書のアダムの肋骨からイブが生まれ、二人の間から人間が生まれた。一種の兄 妹相姦の変形型にも思える。さらに時代がさがりノアの洪水をたすと洪水型神話になる 。 また別の面から見ると、中国の伏義・女禍の最初の子には、ヒルコのように目・口・鼻 ・手足すらない子供が生まれたという。ユング流に言わせれば、人間に備わっている深 層心理のようなものが、民族間を超えてよく似た神話・童話の物語になって現れてくる とか・・・本当かどうかわかりませんけどね・・・どこにでも同じような神話があって 面白いものです。 話は戻ってヒルコ神の、洪水型兄妹相姦神話をとるにしては、決定的なものがない。 それというのも古代日本では同母兄妹間の婚姻は行われなかったが、異母兄妹間の婚姻 は行われていたということがありますから、近親婚の結果生まれたヒルコ神を単にけが れの子として捨ててしまうだけの理由付けがないのです。 では反対にこのヒルコ神をヒル(日子)とすると、一度捨てられたというのは、安楽 な場所から放逐されることであり、それはしかるべ苦難に打ち勝ち新たな神になるため の試練、(英雄の条件)に当てはまります。 このヒルコを祭りたてたのが、漁業民たちで、(このあたりから、ヒルコは西宮神社 の夷三郎になったり、大国主の長子の事代主命になったり、ヒルという字がヒル・ヒル ルになることから少彦名神となったり、少彦名神は大国主の参謀でもある。山幸彦にな ったり、死体になったり、鯨・イルカ・鮫・フカなどの海洋生物になったり、打ち寄せ られる石になったりするので、系統づけは複雑になる)その後、大黒舞、エビス舞とあ わせて、その当時卑しまれた非定住の下級宗教者、芸能者たちが広めていきます。大和 の天照大神を筆頭とする天津神はいわば光のようなものです。それに対して出雲の大国 主を筆頭とする国津神は陰のような存在に甘んじていかなければなりませんでした。そ れはまた、国津神を信仰する先住民がいて、天津神を信仰する民の移動に伴い、先住民 たちは侵略され、形の上では(某国が民の反感を買わないように象徴とかなんとかいう 名前のお人形をおいたのと同じ理屈ですね)天津神と国津神が融合し同等の神にはなっ ているか、どうしてもワンランク落とされているような形になっている。 卑しまれてきた者たちが、追放され(政略的に追放処分?)異郷からの客人(まれひ と)のエビス(ヒルコ)、そして天津神と同等の力を持ちながら結局はワンランク下に 貶められてしまった国津神の代表選手、ダイコク(大国主)に、自分たちの境遇と比較 して似通ったところがあったために、その崇敬され各地に広められたような気がします 。 ベンザイテン、ビシャモンテン 弁才天はご存じのとおり七福神の中の紅一点の女の神様です。この神様もエビス・ダ イコクとは別の意味で、忙しい神様になっています。 弁才天より以前の七福神の一員としてに入っていた神様は、吉祥天で、美しさでは弁 才天と負けずおとらずの神様だったようですが、そのときの流行で弁才天に譲り渡した という形になっています。他に弁才天の他の候補にあがっているのは、アマノウズメ (あの天ノ岩戸でストリップショーを演じたという女神様)で、これも魅力的な女神様 ということでなんらかの影響があったのでしょう。 弁才天で特徴的なものといえば、江ノ島神社の裸弁天などの裸の弁天がいるというこ とです。貴族階級がとてもよく信仰していた仏さまにいたっては、何を考えているのか よくわからない微笑みと中国風のお衣装をきて、貴いものを接してはみたいのですが、 一般庶民には近寄りがたいものを持っていました。そこで、衣服をぬがせることで、よ り親しみやすいものにしたのでしょう(そんな大層なものじゃなくてただのすけべ心か ら脱がせただけかもしれませんけど)。 次に毘沙門天ですが、この神様がなぜ七福神の仲間入りしたか疑問に思ってしまいま す。四天王、または十二天のうちの北を護る神様であることぐらいです。 四天王 十二天 東 持国天 東 帝釈天 東南 火天 南 増長天 南 焔摩天(えんまてん) 西南 羅刹天(らせつてん) 西 広目天 西 水天 西北 風天 北 多聞天 北 毘沙門天 東北 伊舎那天(いしゃなてん) 天 梵天 ※この十二天は天地人民を養育するといわれるので、 地 地天 その恩を知って奉祀せねばならぬとされており、 日 日天 供養を怠ると禍害しきりに到来するといわれている。 月 月天 毘沙門天が北を護ることと善と※禍害の関係が七福神に取り入れられたヒントになる のかもしれません。 フクジュロク・ジュロウジン・ホテイオショウ フクジュロク・ジュロウジンは道教から来た神様です(道教も調べようとすると奥が 深いからよくわからん)。ホテイオショウをあわせて調べようとしても資料が少なくて 参りました。単に探し方が悪いだけなのかもわかりませんが・・・。 フクジュロク・ジュロウジンとあわせて、南極老人とよぶことがあり、この南極星は 人の長寿をつかさどる星です。さらに違う本を調べてみると北極星のこととか書いてあ りました。この北極星を神格化したものが北極紫微大帝になっているので北極星ではな く、南極星の方が正解であると思います。 南極星は、どんな星かというと、常には見えない明るい星であることから、景星に分 類され、この星が観測されると皇帝の寿命が延びるとされ、慶事の予兆とされました。 ホテイオショウは、禅宗の和尚さまで、よく水墨画の題材にされていたようです。 この三神のことはわたくしは調査不十分なもので(この三神資料をそのまま書いてい るようであまり面白くなかった)気が向いたら補足ということであげてみようかと思っ ています。 大舞 仁
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