連載 #3788の修正
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(「掲示板(BBS)最高傑作集86」からの続き) 「そんなひどい反則は私にはちょっとできない」と思う心優しい棋士の場合は、 古典的な反則技である「チョーク(両手による首締め)」を行うとよいでしょう。 これなら、相手棋士の首に指の跡が付くくらいで、さほど良心は痛まないはずで す。ただし、チョークはプロレスと同じく反則行為に当たりますので、長く続け ることはできません。相手棋士の首を締めると、将棋盤の横に座って残り時間を 読み上げる係の女性が、すぐに「ワン、ツー・・・・・・」と反則カウントを数え始め ます。もし、カウントフォーまでいくと、チョークを行っている棋士は反則負け となります。ですから、棋士もプロレスラー同様、「ワン、ツー、スリー」で相 手の首から手を離します。もちろん、一度首から手を離せば、再び締めてもカウ ントは「ワン」から数えられるので、プロレス同様、チョークを何回も繰り返す ことができます。 プロレスはリング内でばかり試合をしていても面白くはありません。ですから、 必ず場外乱闘があります。リングの外では、鉄柵に相手を投げ飛ばしたり、観客 の椅子で相手の上半身を突いたり、ヘッドロックしたまま鉄柱に相手の頭を叩き つけたりして、本当にエキサイティングなシーンが展開されます。 将棋もこうでなければいけません。つまり、将棋にも場外乱闘があるべきなの です。しかし、将棋は武道館や両国国技館のリング上で行われているわけではあ りません。普通は、高級ホテルなどの和室で行われているのです。ですから、将 棋の場合の「場外」とは、ホテルの庭、つまり日本庭園での乱闘となります。 日本庭園では、棋士は対局相手を鉄柵ではなく、生け垣に投げ飛ばします。プ ロレスの場合だったら、レスラーが勢いよく飛ばされ、鉄柵がひん曲ってしまっ たなどということがしばしばありますが、将棋の場合は、棋士は一般にひ弱で体 重が軽いので、生け垣はびくともしないでしょう。たまに、かなり太った棋士が いますが、そういう人を投げ飛ばした場合は、もちろん生け垣は壊れます。しか し、ただ壊れるだけです。プロレスの場合のように、観客がひん曲がった鉄柵を 見て、 「うひゃー! やっぱりプロレスラーは凄いな!」 などと言って感心してくれることはありません。 次に、棋士は、椅子で相手の上半身を突きたいところですが、日本庭園に椅子 はありません。そこにあるのは、盆栽くらいです。仕方がないので、棋士は、松 の盆栽を手にし、対局相手の胸を突きます。しかし、これでは相手棋士は大して 痛がりません。そこで、タイガー・ジェットシンがサーベルの柄の部分を使うこ とにヒントを得て、植木鉢のほうで相手を殴ります。これはかなりの効果があり ますが、椅子攻撃に比べると今一歩です。頭のいい棋士の場合は、日本庭園を隅 々まで探し、サボテンの盆栽を見つけ出すことでしょう。これで相手の上半身を 突けば、致命的ダメージを与えることができ、その後の将棋の展開を有利にする ことができます。 対局の最後には、鉄柱攻撃で相手をノックアウトしたいところですが、残念な がら鉄柱も日本庭園にはありません。似たような物として竹製の箒(ほうき)が ありますが、これは鉄柱のように地面に固定されているわけではありません。で すから、箒を生け垣などに立てかけておいて相手の頭をこれに叩きつけたとして もまったく効果はないでしょう。将棋盤の横にいる二人の女性に箒の両端を持っ ていてもらって、相手の頭をぶつけたとしても焼石に水でしょう。というより、 二人の女性の内のひとりは場外カウント(プロレスの場合、20カウント数える 間にリング内に戻らなければ、場外カウントアウト負けになる)を数えなければ ならないので箒の端など持っている暇はありません。 場外カウントを数える場合、プロレスのレフリーは「ワン、ツ、スリー、・・・・ ・・、エイティーン、ナインティーン」とカウントしますが、将棋の場合は、「5 秒、・・・・・・10秒、・・・・・・15秒、6、7、8、9」と、持ち時間を読み上げる のとまったく同じ言い方をします。ですから、プロレス出身の棋士の場合は、多 少戸惑うことがあるかもしれません。 以上で、将棋の人気が落ちた原因、及びその人気回復策についての私の考察は 終わりにします。書いている途中、たびたび、「この文は筋が通っていないので はないか」だとか「理論の展開に無理があるのではないか」といった疑問が起こ り、何度も挫折しかかりましたが、その度毎に、都内の進学高で国語の教師をし ている親友の心温まる励まし・アドバイスを受け、立派な論文に仕上げることが できました。 この場を借りて心から感謝いたします。 これで終わりです。掲示板(BBS)最高傑作集88をお楽しみに。 フヒハ
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