連載 #3783の修正
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ヒルコと大黒信仰 一 ヒルコはイザナギ・イザナミの子である 兄弟姉妹でエッチをすると、近親混へのタブー(より未開の地になるほどタブー が激しいものがある。ある地域によればいとこ間でも禁止されれいる)にふれて処 分されてしまった子供がヒルコとして象徴されているのではないかと思います。 イザナギ・イザナミ神話には、この二人の神が兄妹であった旨は書かれていない ようなのですが、近辺の中国・朝鮮・東南アジアに多く存在する「洪水型兄弟近親 相姦神話」(昔人がたくさん住んでいて、大きな洪水が起こり、多くの人が死んだ 。 たまたま助かった兄妹がえっちをして子孫が増えた。これが今のわたしたちです と いった神話)に似ています。 仮にイザナギ・イザナミが兄妹であったとしても、今に伝えられている神話には その旨がいっさい書かれていない。それは何故か? これは権力による歴史の改暫 が少なからずあるものだと思っています。つまり、権力者が権力を示すには、他の ものより優れているということをみせつけることが必要な事項の一つに入ってきま す。それで、権力を示すには弱点になるかもしれない最古の神イザナギ・イザナミ が兄妹神であったことを隠匿、またその事実を暗に隠しつつも、それを何からの理 由であらわすために、生み損じのヒルコを葦舟に乗せ、神の眷属から追放という形 をとったのかもしれません。 二 ヒルコは聖と邪の二面性を持っている 葦舟に流されて、大和朝廷の家系から追放されてしまったヒルコですが、これに も二面性が出されています。ヒルコ=日子 太陽神としてのヒルコと、ヒルコ=蛭 子 不具としてのヒルコです。 この太陽神としての日子は、例の「英雄の定義」にあったとおり、幼くして、親 から離され、数々の冒険をした後、美女を得、英雄(ここでヒルコは海より来る大 黒様になる)になるにもあてはまります。 ヒルコ=蛭子は流されたもの、邪の神としてそのまま海に留まっていくことにな ります。 三 ヒルコが大黒天になった 大黒天とは、元はインドのマハカーラ(軍神)であり、海より流されてきた神様 なのであります。さらに面白いことは、この大黒天にもヒルコと同じく、鯨、イル カ、鮫、フカなどの他に、海からの死体など穢れを、まつることによって、神に昇 華していくことです。 今では大衆的になっている恵比須・大黒神ですが、最初は下級階級のものたちの 神だったということです。 本来は貴く祭られるはずの神がある権力によって、排除され、このような地位に 落ちている。それでも元は神、敬うべき存在である。この不幸な神を、追放されて 流されてしまった神を、自分たちとダブらせていたのだと思ってしまいます。 大舞 仁
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