連載 #3691の修正
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筒井康隆氏と断筆宣言その後(2) 前回に引き続いて、差別語とはなんだ。差別との違いはなんだ。と断筆宣言のその 後(2)でございます。 てんかん協会側インタビューから(上欄新聞抜粋、下欄私の意見) イ 『−−教科書問題と限定している理由は 教科書は選択の余地なく強制的に読ませる最もたるものだからです。特定の年 齢の生徒に与えられるもので、理解能力の問題もある。差別意識は家庭、教育、 メディアを通じてつくられる。だからてんかんを教育の中で正しく教えてほしい のです。』 てんかん協会側は教育の中で正しく教えてほしいとはいっているのですが、車 を乗っていててんかんの発作が起こると日頃薬で抑えているとはいえ、正常な車 の運転ができなくなるのは本当のことなのですよね。 ようするにてんかん協会がいいたかったのは無人警察の中でてんかんの言葉が でている教科書に載ったことでてんかんの意味を学生たちが差別的にとらえるの ではないかという恐怖なのですね。またてんかんをさらしものになるのが嫌だっ たとも云えます。では他のてんかん以外の差別用語がでてきたらどう対応するで しょうか。てんかん協会は何もいわずに見ているだけでしょうね(誰でもそうで すね。我を中傷行為にあたるものはでばるが我のことが書かれていない限り遠く で傍観しておくということです)。 それから無人警察に使われているてんかんは差別的な意味あいはなく、教科書 側(角川書店)としてもてんかんの発作は薬で抑えられると書いているから学生 たちはそれで納得するものだとわたしは思っております。 ロ 『−−筒井さんの「文学には差別する自由がある」という意見をどう思いますか。 トイレに差別的な落書きをすることと、筒井さんが文学の中で差別的なことを 書くのとは、いったいどこが違うのか。「差別する自由」という点では同じこと です。ペンの自由があるなら剣の自由はあるのか。行きつく先はテロリズムです。 半永久的に議論していく性質のものではないか。断筆が問題なのは、そうした雰 囲気を一方的に断ち切ったことです。』 差別する自由と書けば語弊があるのです。 トイレに差別的な落書きを書くことは悪いことです。しかし文学はいろいろな 人、この世にいるすべての人がモデルにして書いていかなれればなりません。喜 ぶ人、怒る人、哀しむ人、楽しむ人、優しい人、冷たい人、などの人間です。そ の中にも「差別する人」、「差別される人」も含まれるべきだと思っています。 人の世がある限り差別とは我より劣っている優れていると考えていることが差 別を生んでいるのであり、人は他者を比較して暮らしている人がほとんどだと思 っております。 仙人や神様のような生き物でも、一般に暮らしている人を俗人と呼んでみたり、 一般に暮らしている場を下界、俗界と区別して呼んでいるぐらいですから、それ もいってみれば差別の一つではないでしょうか。 人は人であるかぎり差別心を持っているというものでしょうか。実に哀しいこ とですよね。 以下のものはてんかい協会側ではなく、その下に書かれていた作家土方鉄氏のコメ ントをあげてみます。 『一律的な言い換えや自主規制のための言い換え集は、トラブルを避けるためのこ となかれ主義で差別を温存する。新聞社などのメディアが差別に対しどう取り組ん できたか、その歴史などをきちんと記録した記者ハンドブックこそ、作るべきです。 断筆というが、彼は書けなくなったのではないか。いま彼がやっているテレビに しても、当然言えないことがあるわけで、じゃあそういう制限とは闘わないのか、 ということになる。』 上の方はそのとおり、言い換えはいけなく(臭いものにフタをするだけ)で、歴 史などをきちんと記録した記者ハンドブック(差別はどうしてできたかの解説です) こそ、作ることが大事なのです。 彼(筒井氏)は書けなくなった。今までアクの強い、ブラックユーモアを書く作 家にブラックなものをとれば何が残るでしょう。その答は何も残りません。 ブラックなものを書いてはいけない。もしくは昔はよかったが今になってそれが いけないといわれてしまえば、自分はどんなことを書けばいいのか。今書いていい ものでも、未来にはいけないもの。差別に限らず、言葉は常に変わっていきます。 未来に書いてはいけないものまで考えようとすれば、自己不振、自己に恐怖してし まうのですよね。それでは違うこの話を書くとどうなるんだと考え、いざ書こうと しても誰かにこれは差別的だと言われる恐怖。マスコミの対しての抗議文とは云っ ているけど、未来の恐怖、それが断筆の原因になったものだと思います。 大舞 仁
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