連載 #3578の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
(「掲示板(BBS)最高傑作集76」からの続き) 次に、みんながよく使う応答メッセージの内容を挙げておきます。典型的なも のです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | もしもし、○○です。 | | だだいま、留守にしております。 | | 『ピー』という音の後に、用件をお話しください。 ピー! | −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「○○」というのは自分の名前です。見て分かるとおり、内容は電話にあらか じめ録音されている「定型応答メッセージ」とほとんど変わりません。しかし、 自分の名前を明らかにしている点が決定的に異なります。これは非常に重要なこ となのです。 電話をかけたら、留守番電話から「定型応答メッセージ」が流れたことを考え てみてください。この場合、たとえ間違い電話をしていたとしても分かりません。 そこで、留守番電話に大事な用件を言っておいたつもりでいても、実際にはまっ たく関係ない家の留守番電話に録音されていた、なんてことも充分に起こり得ま す。 非常に危険ですね。ですから、なるべくなら「定型応答メッセージ」は使わな いほうがいいのです。 私は以前、「定型応答メッセージ」を使っていました。その頃には、留守番電 話に訳の分からない用件がよく録音されていました。 例を挙げます。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | ミチコだけど・・・・・・ | | いないの? ダーリン | | また、電話するね チュ! | | ジャーニーーー | −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「チュ!」というのは「投げキッス」の音のようです。「ジャーニーーー」と いうのは「じゃあね」の変形のようです。 おもいっきりぶっ飛ばしてやりたくなりましたが、残念ながら私には「ミチコ」 などという女友達はひとりもいません。声にも聞き覚えがありません。 相手は間違い電話に気付かずに用件を言ったのです。 また、こんな用件が録音されていたこともありました。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | でへへへへ・・・・・・ | | もう我慢できないぜ! | | いきり立った俺のチン○をおもいっきりしゃぶってくれ! | | うぉー! うまいぜ! | | 今度は俺の番だ! | | ピチャ ピチャ・・・・・・ | −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 何が「今度は俺の番」だか、よく分かりませんが、いずれにしても困ったもの です。 こういった間違い電話で録音された用件の中で一番厄介なのは、次のようなも のでしょう。(これは私の留守番電話に実際に録音されていた用件ではありませ ん。単なる想像です。しかし充分に有り得ることです) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | もしもし | | お宅の子を預かっている。 | | 明日の正午に××公園に1000万円もってこい。 | | 遅れるなよ。 | | 警察に連絡したら子供の命はないと思え。 | −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− たとえ間違い電話とはいえ、こういった内容のメッセージが、子供のいる家庭 の留守番電話に入っていれば、家中が大騒ぎになるのでしょうが、身代金要求の 電話をかける時に番号を間違えるという超ドジな誘拐犯に限って、ひとり暮しの 馬鹿な大学生の家にかけてしまうものです。 サークルのコンパが終わり、大学生は夜中にアパートに帰ります。すぐに彼は、 留守中に電話があったことを知り、「再生ボタン」を押します。そして、上記の 身代金要求の用件を聞いて、大学生はつぶやきます。 「俺に子供なんかいたかなあ?」 酔っぱらっているからではありません。馬鹿だからです。 大学生はしばらく頭をひねり、今度は急に大声で叫びます。 「さては、美穂の奴! 俺に内緒で妊娠して生みやがったな!」 何が「俺に内緒で妊娠して」でしょうか? 何もつけずにさんざんやりまくっ ておいて。 午前零時をとっくに回ったというのに大学生は美穂に電話をかけます。彼女は 両親と一緒に住んでいます。 「もしもし。誰だ、おまえは? こんな夜中に何の用だ?」 美穂のお父さんが電話に出てしまいます。 「実は、美穂さんの子供が誘拐されて・・・・・・」 「馬鹿野郎! ガチャン!」 電話を切られてしまった大学生は焦ります。身代金受渡しの期限である正午ま で、もう12時間を切っています。 大学生はさんざん悩んだ後、地方に住む両親に電話をかけます。 「パパ。大変なことになっちゃったんだ。ガールフレンドが妊娠して子供を生み、 その子が誘拐されて、今、身代金を要求されているんだ」 「展開がやけに速いな」父親も息子に負けないくらいの馬鹿者です。「で、その ガールフレンドというのは、美人か?」 「こんなにせっぱつまったときに・・・・・・、やめてくれよ、パパ・・・・・・。そんなこ と、今はどうでもいいでしょ・・・・・・。美人じゃないが人並ってところかな」 「それで、その子とは、どういった体位でやったんだ?」 「おいおい。あんたそれでも父親かい? 息子が困り果てているというのに・・・・ ・・。ほとんどの場合は、彼女が好きだった騎乗位だよ」 「バックはしなかったのか?」 「お父さん! 冗談はよしてくれよ! ・・・・・・バックじゃ、お互いの顔が見えな いじゃないか」 こうして、父と息子の会話は午前8時まで続き、結局、父親は息子の口座に1 000万円を振り込んでくれます。 午前11時、大学生は近くの銀行で金を引き出し、それをジュラルミンのケー スに入れ、すぐに××公園に行きます。 公園は、幼い子供達とその母親らしき人々、浮浪者などでごった返しています。 こういったところで誘拐犯を捜し出して接触を計ることなど、ほとんど不可能に 思えるかもしれません。 しかし、今回は楽です。公園のまん中に、顔にマスクをしてサングラスをかけ た不審な男があたりをきょろきょろと見回しながら立っているのです。男は右手 に刃物、左手に都市銀行のカードと預金通帳を持っています。襲われたら刃物で 抵抗し、身代金を素直に支払ってくれたらすぐに銀行に直行して普通預金口座に 預けるつもりなのでしょう。その男は、公園の近くを警官やパトカーが通ったり、 遠くでサイレンの音が聞こえたりすると、急にトイレに隠れています。だめ押し に、男は「身代金支払い所」と書かれたプラカードを頭に付けています。そいつ が誘拐犯の一味であることは一目瞭然です。 大学生は、その中年男に近づき、声をかけます。 「誘拐犯のかたですね?」 男はドキッとして答えます。 「ど、どうしてそれが分かったんだ?」 大学生は、持っているジュラルミンのケースで男の側頭部をおもいっきり殴っ てやりたくなりますが、子供の安否を気遣い、自制して答えます。 「長年の勘というやつですかね。へっへっへ」 男は、持っていたナイフで大学生を切り刻んでやろうかと思いましたが、10 00万円がほしかったので、冷静に対応します。 「そうか。長年の勘だったのかー。わっはっは」 「そうです。長年の勘だったのです。わっはっは」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 こんなところでくだらないジョークの飛ばし合いをしていてもしかたないと気 付いた二人は、さっそく取引を開始します。 「金は持ってきただろうな」 「間違いありません。このケースの中に入っています。子供は無事ですね」 「無事だ」 「会わせてください」 「今は駄目だ。金を受け取ってからだ」 「本当に無事なんでしょうね?」 「無事だと言っただろ。安心しろ」 大学生はしぶしぶジュラルミンのケースを男に手渡します。 男は、ケースをすぐに開け、金を確認すると、自分の口座のある銀行のある方 向へ走りだします。 大学生は叫びます。 「ちょっと、待ってください。子供はどこです」 走りながら男は言います。 「あそこの公衆便所の中だ」 大学生はダッシュで公園の隅にあるトイレに駆け込みます。 鍵の掛かった個室内からは男の子の鳴き声が聞こえます。 「恐いよー、パパー、助けて、パパー」 「待ってろ、息子よ。お父さんが、今、助けてやるからな」 大学生はドアに体当りして、鍵を壊しにかかります。 “バキ!” 大学生の執念のためか、一発の体当りで鍵は壊れ、ドアが開きます。 個室の中には見たことも聞いたこともない10歳くらいのガキが、鼻から緑が かった鼻水をたらしながら立っていました。 ガキは大学生を見て言います。 「パパはどこ?」 大学生は、このとき初めて、あの留守番電話に入っていたメッセージが間違い 電話であったことに気付きます。 申し訳ありません。説明の話が長すぎたようです。 私が言いたかったのは、留守番電話の定型応答メッセージを使うと、とんでも ないトラブルに巻き込まれる可能性があるということだけだったのです。もう少 し短い例にすべきでした。 さて、これで皆さんは、応答メッセージには、自分の声で、自分の名前を録音 したものを使うのが大切だということが分かったと思います。 もちろん、親しい友人からしか電話がかかってこない人ならば、さきほどのよ うな堅苦しい形式ばった日本語を使う必要はありません。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | もしもし、○○ちゃんどぉえーーーーーーーす。 | | 今いないから、留守番電話に何か言っといてね。 | | んじゃ、また。 バイビー! ピー! | −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− このような軽い口調のやつを応答メッセージに録音しておいてもいいでしょう。 (この例は、私の友人(30代の男)が実際に使っている応答メッセージです。 みんなから「そんな年して、おまえはいったい何を考えてんだ」と、しょっちゅ う言われていますが、とんでもなく無精な奴なので今だに変更していません) 私自身も今までに、さまざまな内容の応答メッセージを登録してきました。と くに、留守番電話を買ったばかりの頃は、面白くて、週に1回は違う内容に変え ていました。 (「掲示板(BBS)最高傑作集78」に続く)
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