連載 #3199の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
4 「浩子 そろそろ燃料がなくなるわね」 「そうね、あと…二0分位ね。 リーダー 連絡してくれない?」 私はリーダ ーに基地への帰投許可を取るように頼んだ。 私はレイリー中尉が苦手なのだ。 見おろすと、レイリー機の後ろに一番機がつこうとしていた。 「中尉! うしろ!」 さとみは敵機に追われていると思ったのか、叫んだ。 ピーーーーー 「えっ ロックオンされた 誰?」レイリー中尉は慌てて、機体を右 左に振っ てこっちに向かってくるのが前方右下に見えた。そして、レイリー機とすれ違った。 一瞬後に、それを追っている一番機と二0mの至近距離ですれ違った。 私は二機の行く手先を追うためにレーダーコンソールを見た。 コンソール上では誘導ミサイルがレイリー機に命中するのが見えた。 「中尉、死んだな。 後ろがガラ空きだ」 それは、聞き覚えのある男の声であった。誰だろうか、思い出せない。 一番機はどこに行ったのだろう。辺りを見回したが、リーダーの三番機しか見え ない。 「リーダー、あの男はどこへ行った?」 「今、探しているのだけど……。 八時の方向、左下ね」 すばやい、あの男はもう次の攻撃に移っている。四番機と六番機が追われている。 「浩子! ジェーンを助けに行くわよ」 「了解」 この距離では、間に合わないだろう。ジェーンうまくやってよ……。 ジェーンの六番機は一番機を振り切ろうと急上昇している。 「ジェニファー! 助けて!」 四番機が一番機の背後に宙返りをして回り込んだ。 「中尉の仇!」 ジェニファーはミサイルを発射した。 「みんな 私は大丈夫よ……」微かに ジャニス レイリー中尉の声がした。中 尉はまだ、何とか飛んでいるのだろうか……。とにかく、中尉が無事だと分かった。 ミサイルは目視で確認できた。一番機に吸い付くように近づいている。しかし、 一番機にミサイルが命中する直前に、一番機はフレアを射出して左に転回した。ミ サイルは一番機から外れ六番機に向かっている。 「ジェーン! 危ない!」 ミサイルは六番機の後ろ三0mで爆発した。ジェニファーがミサイルを自爆させ たのがかろうじて間に合った。そんな事をしている内にジェニファーは後ろを取ら れていた。 ピーーーーーーーー 「もらった!」男の声がした。 それも、なつかしい……声だ。 コンソール上ではジェニファーの四番機に誘導ミサイルが命中した。しかし、四 番機は飛んでいる。ミサイルも命中していない。 え!? そうなの……。この男は新任の編隊長なのかぁ……。まったく、強烈な ご挨拶ね。 「浩子! ぼやぼやしてると みんな やられちゃうわよ」 私は、リーダーの声にはっとして我にかえった。 「了解、そういうつもりなら……」 おお、ぼやぼやしている内にジェーンの六番機にも誘導ミサイルが命中している ではないか、取りあえず男が誰なのかを思い出すのは後にして…。 「浩子、援護して! 上昇するわ 太陽を背にして後ろを取る」 「了解、見つけた 前方四km 高度差無し」 さとみと私は上昇した。 「リーダー 高度差三000フィート、 前方二km」 「いくわよ」 急降下して一番機の後ろを取った。男は気がついたようだが、もう間に合わない。 リーダーがロックオンする。しかし、次の瞬間には一番機は右に急旋回していた。 「私が行く」 反射的に叫んでいた。私はミサイルを、一番機が右旋回してター ンして来る頭にロックオンした。 ピーーーーー 「おみごと/ビューティフル/」 確かに聞き覚えのある声だ。男の声だった。しかし、ミサイル発射ボタンを押そう としたとき一番機は目の前から消えた。何処に行ったんだろう。なんて悠長な事行 っている場合ではない。回避しなくては、右だ……と思った。一番機は後ろにいた。 あの男はエアブレーキを使ったのだ。 ビーーーーーー 「ヒロ 死んだね」 私はその声の主の事を思い出した。“ヒロ”の呼びかけで分かった。一五年前の記 憶が蘇ってきた。ドイツ語訛りの英語、そしてお世辞でもうまいとは言えない日本 語、こいつは本当にドイツ人かと思うほど日本の事を知っている変な奴、私に取っ ては、お兄さんと言うよりはおじさんだった。 「マーク? …… 」 私は思わず聞いていた。自分が落とされたのも気がつか なかったが、コンソール上では自分の機にミサイルが命中していた。 「ばいばい、き・は・ら 少尉 」 あれ!?、あいつの日本語 多少進歩したの……? 物思いにふけっていたわずか数秒だったと思うが、その間にリーダーも落とされ ていた。 「五対一だからな…。 私はマルティン ラングだ。 一応、このチームの教官 をやらせてもらう事になった 」 「いきなりなんだから……」 「手荒い歓迎?、逆になっちゃたわね 」 レイリー中尉が歓迎の言葉を喋ろう としていたが、それを遮るかのようにラング大尉が答えた。 「歓迎か…… 私も君達をギリシャに招待しよう」 どういうこと? 「実戦配備ですか? 我々を??」 「そう実戦だ! 気を抜くなよ」 私は『実戦』の言葉とマークとの思い出が混ざり合って、混乱していた。 【続く】
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