連載 #3145の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
(「掲示板(BBS)最高傑作集49」からの続き) 何が「それはそれでいい」のかよくわからない気もしますが、とにかく私は上 記の理由をもってねるとんパーティーに行くことにしました。しかしながら、こ の理由を、みんなに言ったところで、 「そんなこと言って、本当はかわいい女の子の恋人を見つけたいからねるとんパ ーティーに参加したんでしょう。」 と図星にされてしまう可能性があります。 どうすればいいのでしょうか。 私はパーティーの前日までさんざん考え抜きましたが、結局はいい案が浮かび ませんでした。そして、パーティー当日の朝、私は、ねるとんパーティーに参加 する理由をわざわざ掲げること自体が異常であるということにやっと気付き、考 えるのをやめました。 パーティー当日の日曜日は、この季節にはめずらしく雨でした。私は、パーテ ィー開始1時間半前の11時半にアパートを出ました。家から六本木までは電車 で1時間15分ほどかかるので、ちょうどいい時間に出発したことになります。 しかし、駅までは傘をさしながら自転車に乗らなければならず、いつもと勝手が 違うので遅刻してしまう可能性もありました。 六本木には予定どおり、12時45分に着きました。パーティーの開始は1時 なので、余裕でした。ところが、案内書に書かれていた地図がいい加減だったた め、私は道に迷ってしまい、会場のビルの前に着いたのは1時1分前になってし まいました。私は急いで階段を駆け上り、会場の3階に向かいました。 3階には受付がありました。受付の前には、今回のパーティーの参加者と思わ れる男が3人、女が4人いました。男は3人とも醜男で、女は4人とも醜女でし た。彼らは申し込み用紙のようなものに何かを記入していました。私はすぐに受 付に行き、そこに座っていた女(この女もなぜかブス)に話しかけました。 「すみません。ねるとんパーティーに申し込んだ者ですが。」 受付の女は私に醜い顔を向けて尋ねてきました。 「申し込み用紙持ってきましたか?」 私はカバンの中から、紙切れを取り出して言いました。 「申し込み用紙というのは、これのことですか?」 「そうです。では、こちらの『男性の受付』に提出してください。」 私は、受付の右側の「男性」と書かれた方に行き、申し込み用紙を、そこに座 っていた、これまたブスな女に手渡しました。 このとき初めて気付いたのですが、周りにいたパーティーの参加者らしい3人 の醜男はみんな背広やタキシードを着ていたのです。私はといえば、トレーナー の上にセーターを着ているという非常にラフな格好をしていました。ねるとんパ ーティーには正装して来るべきということを私はその時悟ったのですが、もう手 遅れです。別に案内書に服装のことは書かれていなかったので、どうでもいいは ずなのですが、みんながみんなきれいな服を着ているので、私は少しばかし気ま ずい思いがしました。 受付の醜女が私の名前の所をペンで印を付け、私に言いました。 「では、6千5百円いただきます。」 私はすぐに尻のポケットから財布を取り出し、中を見ました。財布には1万円 札が1枚と千円札が数枚入っていたので、1万円札を受付の醜女に手渡しました。 「5百円玉持ってませんか?」 私は小銭入れを見たのですが、あいにく5百円玉はなく、百円玉が2枚しかあ りませんでした。 私が「ないです。」と答えると、受付の醜女はしぶしぶと3千5百円のおつり と、6番と書かれた番号札と3枚のカードを私に手渡し、 「会場はあちらです。」 と言いました。 受付の醜女が指さした方へ行くと、すぐ右側にいたスタッフらしい男女に呼び 止められました。この2人も醜男と醜女でした。 「傘は外の傘立てに置いて下さい。」 私は再び受付のある所へ戻り、傘立てに傘を入れ、鍵を抜きました。そして、 再びスタッフらしい醜男と醜女の側を通り、奥の方へと進みました。 しばらく行くと、右手にロッカールームらしき空間が見えてきました。そこに は、パーティーの参加者らしき男が1人、女が2人いて、ロッカーにカバンを入 れていました。男はやっぱり醜男でしたが、女のほうは2人とも取り返しのつか ないほどのブスでした。 私はロッカールームへは入らず、さらに通路を奥に進みました。やがて本日の ねるとんパーティーのメイン会場らしき大きなホールに出ました。 そこはディスコ会場でした。中央には直径15メートルほどの踊る場所があり、 その上の天井には回転式のさまざまな色を放つランプがいくつか取り付けられて いました。踊り場の手前には、ディスクジョッキーが入るらしき小さなブースが あり、中にはマイクやレコードなどの音楽機器が見えました。その左側には、バ イキング形式の料理が並び、その後ろはバーのカウンターのようになっており、 たくさんのアルコールの瓶が並べられていました。バイキング料理の左には、2 人掛けの背の高いテーブルが3つ置かれ、踊り場の向こうには、低いテーブルと 椅子が踊り場を取り囲むようにしてずらーと並んでいました。そのたくさんの椅 子に、本日のねるとんパーティーの参加者がずらーと腰を掛けていました。 端から端まで、醜男と醜女のオンパレードでした。やっぱり、Nさんが言って いたとおり、ねるとんパーティーに来るような人達は「残り物」だったのです。 私は完全に場違いな所に来てしまったのです。 醜男と醜女はみんな、ロッカーを使用しているらしく、机の下や椅子の上にカ バンやハンドバックを置いている者はいませんでした。 すぐ側にいたスタッフらしき醜男が私に言いました。 「好きな飲物を取って、席についてください。」 私のすぐ横のテーブルの上には、コップがたくさん置かれていました。「好き な飲物を取って」と言われれると、たくさんの種類の飲物から1つを選ぶという 感じですが、テーブルの上にはウイスキーとオレンジジュースの2種類しかあり ませんでした。私が大好きなドクターペッパーはおろかコーラすらないのです。 私は「経費を節約しやがって。」と思い、少しむっとしました。しかし、ねると んパーティーで期待するのは飲物ではないので、黙ってオレンジジュースが入っ たコップを取りました。そして、私はそのスタッフらしき醜男にカバンのことに ついて尋ねました。 「カバンはロッカーに入れなくちゃいけないですか?」 「別にいいですけど、盗難にあっても責任は持てませんよ。」 「ねるとんパーティーで他人のものを盗む奴なんているんですか?」 「必ずいます。」 スタッフからこれだけきっぱりと言われるとは思いもしませんでした。でも、 盗む奴の気持ちもわからなくもありません。せっかく大金を払ってねるとんパー ティーに来たのに、気に入った異性とカップルになれなかったら、誰だって他人 のものを持ち帰りたくなります。また、たとえカップルになれたとしても相手が 醜男や醜女であったら、やはり他人のカバンの中から財布を取り出し、そこから クレジットカードを抜き取り、渋谷のデパートで高級品ばかりをクレジットで買 いまくりたくなります。 私のカバンの中にはクレジットカードが入っていたし、パーティーの参加者の 顔を見たので、私は迷わずロッカーにカバンを入れることにしました。 ロッカールームは幅1メートル、長さ6メートルほどの通路の両側にロッカー があるだけで、人がすれ違うのがやっとという非常に狭い所でした。私はセータ ーを脱ぎ、まずそれを、続いてカバンをロッカーに入れ、扉を閉めました。ロッ カーは有料で、利用料金は200円です。私は財布の中から百円玉2枚を取り出 し、スロットに入れました。そして鍵を回して抜こうとした時、私は自分の服装 のことが気になり始めました。私はセーターを脱いだので、トレーナー姿だった のです。パーティーに参加している男はみんな正装していて、女はみんなきれい なドレスを着ていました。私1人だけトレーナー姿というのは非常に気が引けま す。そこで私はトレーナーも脱ぎました。その下はタータンチェックの長袖のシ ャツでした。これでも他の人と比べると浮いてしまうので、結局、シャツの上に 先ほどロッカーに入れたセーターを着込み、セーター姿でねるとんパーティーに 臨むことに決めました。 会場に戻り、私はテーブルの上に置いておいたオレンジジュースを再び手に取 り、醜男と醜女どものいる席の方に向かいました。すぐ右には醜女が2人座って いて、隣が空いていたので、そこに座ろうかと思ったのですが、2人ともタバコ を吸っていたのでやめました。その後、空いている席がいくつかあったのですが、 醜男の隣だったり、タバコを吸っている醜女の隣だったりしたので通過し、さら に先へ進みました。 やがて正面に、この会場の外に出たらブスだけれども、醜女だらけのそのねる とんパーティーにおいては「まとも」に見える女が友達らしい醜女と2人で座っ ているのが見えました。その2人の女の隣の席がちょうど空いていたので、私は そこに腰掛けました。私は席に座るやいなや、早速その「まとも」な女に話しか けました。 「2人で来たのですか?」 「・・・・・・」 その「まとも」な女は私の質問に答えず、そっぽを向きました。私はなぜ無視 されたかさっぱりわかりませんでした。「おかしいな。」と思い、私は周りを見 回しました。 そこには外国では絶対に見られない光景が見られました。参加者は全員、一緒 に来たと思われる同姓の人としか話をせず、誰ひとりとして異性とは話をしてい なかったのです。どうやらパーティー開始前に異性に話しかけてはいけないとい った日本独特の規則があるようでした。つまり私は「フライング」をしてしまっ たらしいのです。いずれにせよ、私は無視されて恥ずかしかったので、受付で渡 された3枚のカードを見ることにしました。 「しまった!」 私はカバンにカードを入れたまま、ロッカーの鍵をかけてしまったのです。カー ドがないとパーティーに参加できません。私は仕方がないので、ロッカールーム に戻り、鍵をかけてから2分もたっていないロッカーを開けました。 「ああ、もったいない。」 200円損しました。 私は、ロッカーからカバンを取り出し、ポーチに入れてあった3枚のカードを 手にし、再びカバンをロッカーに入れ、扉を閉めました。そして小銭入れを開け て百円玉を探したのですが、あるわけがありません。さきほと最後の百円玉2枚 を使ってしまっていたからです。私は受付に行き、係の醜女に頼みました。 「すみません。ロッカーを使いたいのですが、5百円玉を百円玉に両替してくれ ませんか。」 「もう小銭はありません。」 受付の醜女に私は冷たくあしらわれてしまいました。 仕方ないので、私はカバンをロッカーに入れるのを諦め、パーティー中肌身離 さず持ち歩くことにして、カバンを持って元の席に帰りました。 先ほど私を無視した「まとも」な女は、隣の女と話をしていました。私は再度 その女に話しかけずに、受付でもらった3枚のカードに目をやりました。3枚の カードは以下のようなものでした。 ・1枚目のカード −−−−−−−−−−−−−−−−− | 第1印象カード | | | | あなたの番号 相手の番号 | | → | | −−−−−− −−−−−− | | | | 気に入った理由 | | | | −−−−−−−−−−−−−−− | −−−−−−−−−−−−−−−−− ・2枚目のカード −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− | 質 問 カ ー ド | | | | | 質 問 |返 事 相手の名前 | | あなたの |Q1.あなたは芸能人に似ていると|Y・N | |プロフィール| 思いますか? |−−− −−−−− | | |Q2.あなたは酒を飲むと人が変わ|Y・N | |番 号 | りますか? |−−− −−−−− | | |Q3.あなたはスポーツが好きです|Y・N | |−−−−− | か? |−−− −−−−− | |名 前 |Q4.あなたは車に関心があります|Y・N | | | か? |−−− −−−−− | |−−−−− |Q5.あなたはよく人から変わって|Y・N | |年 齢 | いると言われますか? |−−− −−−−− | | |Q6.あなたは今までに警察にパク|Y・N | |−−−−− | られたことがありますか? |−−− −−−−− | |仕 事 |Q7.あなたは人前ですっ裸になる|Y・N | | | ことがよくありますか。 |−−− −−−−− | |−−−−− |Q8.あなたは人から変態と呼ばれ|Y・N | |趣 味 | ることがよくありますか? |−−− −−−−− | | |Q9.あなたは動物との関係に関心|Y・N | |−−−−− | がありますか? |−−− −−−−− | | |Q10.あなたは動物とやるんだっ|Y・N | | | ったら馬より牛ですか? |−−− −−−−− | −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (「掲示板(BBS)最高傑作集51」に続く)
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