連載 #3142の修正
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【いちゃもん突撃隊】その2 昨日買ったCDを買った店に中古CDとして、たたき売ってやる。 気に入らない演奏だったので、こうして見せしめにしてやるのだ。 ほとばしる怒りを覚えつつ、さるレコード店へとやってきました。 昨日の今日だ。僕の顔を覚えているだろう。 おやじの前に出て、おもむろにCDを取りだし、 『これ。昨日買ったばかりなんですが、気に入らなかったので売 りたいのです』 そう言いました。おやじは、仕事をしてた手を休めて、こちらを 向いて問題のCDを取りだし、これみよがしに点検しました。 『どこかに傷でも?』 『傷はないんですが、演奏自体が気に入らないので、手にしてい たくないんです』 あまりにも腹が立っていたので、余計な一言まで言ってしまいま した。 『こんな糞みたいなCD。店に置かない方がいいですよ』 『気に入らないって、このCDをですか。どこが気に入らなかっ たんでしょうか』 『演奏がです。演奏もそうですが、歌手もいけません、ジェシー =ノーマンですか。他ではどうか知りませんですが、この人、これ には向きませんね。聴くに耐えられませんでした』 『それはお客様の好みに合わなかったということでしょう。CD 自体は素晴らしいものだと思いますが、あなた。ジェシー=ノーマ ンといえば、当代最高のソプラノですよ。シカゴ交響楽団だってり っぱな楽団ですよ』 不遜にも反撃を試みるおやじ。これだから素人は困るのだ。 『立派かどうか。最高かどうか。そんなことはどうだっていいん です。この曲をどの程度こなしているか。それだけが問題なんです。 その肝心要の問題がぜんぜんだめだったんです。聴くに耐えないひ どい演奏でした』 『それはあなたが、でしょう。あなたの好みに合わなかったんで すよね』 どこまでも食い下がるおやじめ。 『違います。これは、もう全然演奏する資格もなければ歌う資格 さえないですね。こんなCD持っているというだけで恥ずかしくな ります。出来心とはいえこんなものを買ってしまった自分を恥じて います。だからこそ、売りに来たんです』 『何回聴きましたか?』 『1回です。正確に言うと、完全には聴いていません。1番の方 は、2楽章の途中までであまりにもひどいので、聴くの止めました。 テ=デウムの方もサンクトスの途中までしか聴いていません』 『あなたはたったそれだけしか聴いていないのですね。それで結 論を出してしまっている。あなたこそ音楽を聴く資格がないじゃな いですか』 なんだとう。おやじめ撃滅してくれる。 (以下次回)
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