短編 #1302の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
やあ、みんな。 今日、ぼくたちは結婚することに決めたよ。 ぼくたちはがっちりと指と指を絡ませ、水平線から昇る太陽を熱 い眼差しでともに眺めたというわけさ。はっはっ ぼくたちは高校生さ。ぼくたちは出会って三日になる。誤解を招 く恐れがあるので少々付け加えるが、ここで言う三日というのは真 の出会いから今日までのことさ。それまで、ぼくたちは、クラスメ ートとして半年間、同じ教室に机を並べていた。これからぼくたち の三日間を語ることにしよう。いや、三日間というのも正確でない。 「出会いから結婚を誓うまでの顛末」これを語ることにしよう。 三日前、ぼくはその頃【ああ、三日前のことが遥か昔に感じられ る。】人生の一大痛恨事に見舞われ、その生キズからは、眩しいほ どの鮮血がとめどなく溢れていた。羞恥、憤怒の情、復讐したくて も出来ない非力感、復讐へと向かう欲求と渇望、ぼくは亀だった。 二度と手足、頭までも甲羅から突出しないことを神に誓った亀だっ た。 【しかし、ぼくはその一大痛恨事について語ることはしないこと にするよ。もはや、それらのものは、ぼくの表層状では全くぼくと 和解しているからさ。今のぼくにとっては取るに足り無いものとい うわけさ。】 万物をギラつかす太陽、アスファルトの温気、草木の気違いじみ た繁盛、ぼくはそれらのものを全て歓迎していた。その日の夕刻、 ぼくは夕立に見舞われた。その大粒の雨も、ぼくは例に漏れず歓迎 した。ぼくは雨の中を一歩一歩冷静に歩を進めるたびに昂揚してい った。 つづく
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