短編 #1300の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
某日、いつものようにPC−VANへアクセスし、お知らせにざっと目を通 したあと、お気に入りのSIGを回る。 最初に訪れたSIG1では、新しい書き込みは一つだけ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― *****/**** ******** ★タイトル (********) **/**/** **:** ( 11) 真実 DOGTEN ★内容 種明かしの日が来ましたので、お知らせします。 PC−VANを利用しているのは、あなたと私の二人だけ。 あなた以外の全てのIDは、私が演じてきたものです。 楽しんでいただけましたでしょうか。 宴は終了しました。 発つ鳥あとを濁さずと申しますので、昨日までの私の書き込みは全て削除し ておきました。 では、さようなら。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― オンラインでこれを読んだ私は、何を馬鹿なことを……と考えつつ、この書 き込みのIDを見る。 記憶にないIDだ。新人さんか。 プロフィールを見てみるが、登録されていなかった。 私は、「新入りさんの変に気取ったメッセージだな。たまにあることだ」と 見なして、次のSIGへ。 ところがSIG2でも新しい書き込みは一つだけで、DOGTENなるハン ドルネームによる、全く同じ内容の物。 この時点で奇妙な感じを覚えたものの、偶然だと思い直し、三つ目のSIG に移動する。が、そこにも同じメッセージが。 行く先々にあるということは、全てのボードに同じ内容を書き込んだのか。 憤慨しつつも、不安感が膨れていく。 そして、確かめようと考える。 たった一人で何万ものハンドルを使い分けるなんて不可能に決まってる。当 然、他の人のメッセージが残っているはずだ、と。 しかし……。 私はさまよっている。 DOGTEN最後の書き込みと自分の書き込みを残してすっかりきれいにな ったPC−VANを。 何度目の確認だったろうか? DOGTENの最後のメッセージまで消えていた。 と同時に届いた一通のメール。差出人は――もちろん――NETDOG。 タイトルは「おつげ」。 中身は一言、「今日からは、あなたが私になるのです」。 やがて新たな人がやってきた。 さあ、挨拶しなければ。 人格は十通りも用意しておけば、当面は保つだろう……。 LOGOUT
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