短編 #1273の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
ショートショート 「 おとといおいで 」 その日は珍しく気分が良かった。 まわりの景色がとてもきれいに見える。いつもの朝なら、会社へ行くことが 憂鬱でたまらないのに。たぶん、電車でぼくの前にすわったとびっきりの美人 のせいだろう。タイトな短いスカートからすらりと伸びた形の良い脚。 ――うん、これだ! ぼくは迷わなかった。 「すみません、ぼくと結婚してください」 脚のきれいな彼女はぼくを頭のてっぺんからつま先まで、じっくり観察して からこう言った。 「おとといおいで」 「わかりました」 ぼくはすぐに電車を降りると、タイムマシンを呼んだ。 言われたとおり、2日前に遡るとやっぱり彼女が電車に乗っていた。 ぼくは電車に乗り込むと、真っすぐ彼女の前に歩いた。 「ぼくと結婚してください」 やはり彼女はぼくをゆっくり観察した後でこう言った。 「おとといおいで」 「はい、わかりました」 ぼくは電車を降りると、タイムマシンを呼んだ。 言われたとおり、2日前に戻った。 やっぱり彼女は電車に乗っており、ぼくがプロポーズしたら 「おとといおいで」 とそっぽを向いた。 仕方がない。ぼくはまたタイムマシンを呼んで2日前に戻った・・・。 そんなことを繰り返したので、その朝とうとうぼくは会社に遅刻してしまっ たというわけさ。 (おしまい)
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