短編 #1098の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
あとは、羽根だけ。 銀色した睛(ひとみ)。丸い膝頭。薄い爪。 やわらかな髪。すんなりとした腕。華奢な喉……。 掻き集められた部品たちは、どれも美しく、完璧なもの。 あとは、羽根だけ。 完璧な部品から完璧な躯(せいぶつ)を生み出すために。 あとは、羽根だけ。 その白く、滑らかな肩胛骨に、縫い合わせる羽根が必要。 羽根を繋ぎ合わせることが出来たならば、 それは、天使(しょうねん)になり飛び立つことが出来るのだから。 優美な影のみ地上に遺して、 飛びだつことが出来るのだから。 天使(かれ)がどんなに飛翔したとしても、 解(ほつ)れたりはしないように、 ほかの部品はみんな縫い合わせた。 あたらしい針で、つよい糸で。 あとは、羽根だけ。 羽根さえあれば完成する……。 アソート天使(しょうねん)。 完璧な躯(せいぶつ)。 高く、高く、 どこまでも飛んでゆくことが出来る躯(せいぶつ)……。 羽根ヲ見ツケテ、ワタシハ、 堕チヨウ。 《 f i n 》 KATARI(かたり),1998,09,11
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