短編 #0960の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
. .. . Joy . .. . 上空から落下する バレーボールに似た水の塊 街にアスファルトにたたきつけられ 歓喜の声をあげて 拡散する 苦難の時に天で集められていた その息吹すらまるで示すこともなく (意地悪!) 強い陽射しが瞬間 更に明るさを増して 光の粒が 自由な夢のように空中に満ちて漂い 生命(イノチ)の舞いを舞う その眩く懐かしい輝きが 内なる時を 止めた . .. . 風 . .. . 風がカーテンを音もなく膨らませ 私を爽やかに包み 過ぎてゆく この体に静かにわななき始める 名の知れぬ様々の興奮をみた はてしなく広大な空間に 手を休め 耳を一心にすませる 喧噪の世界のなかにあって 私も この私もまた 大地の歌を 歌いたい あの時の私の風はもう 国境をこえただろうか 幾千もの涙の意味を身に受けて もう 大地の砂に紛れただろうか . .. . 和解 . .. . うなだれて歩く歩道 けれども 希望する内なる自分に気づく 目を上げると溌剌とした少女の歩く姿 軽やかに運動する肢体 柔らかに希望する指先や 快活なその瞳の語っているものとか 明瞭な喜びへの模索 飛翔を夢見る人々とペンギンとあなたと私 あらゆるものを駆使し発揮しての 邁進への陶酔だっていいじゃないか 愚痴り罵った世界との和解 静かで力強い融合の音を胸にきいていた 無垢に笑う幼子のように率直に奔放に また独断と偏見の大いに入り交じった心で 建て前ぬきのいのちをこの傷ついた腕に 再び 抱(イダ)く . .. . a Tree . .. . もしも自らの誇りとしてきたものが 一つ一つと 崩壊してゆくような音を耳にするとき 私はそれを静かなる吟味のときに変えて 寒冷な風を身にうける丸裸の木を思いたい 変化なき日々が続く 否、風は刻刻と 冷たくなってゆくとしても 境遇にうなだれはしない 「死にいたる病」に負けはしない やがて訪れる日をりんとして待ち望み 骸骨みたいなそのままの姿で 立つ尽くしている 一本の木のように 私はひからびて腐らない 足元の落ちたものに心を惑わされない 今をありのままの姿で受け入れ 張りつめた空気に両手を悠然と広げ 澄んだ瞳で 明日をみつめ続けたい . .. . a Tree (another version) . .. . 葉のすべて落ちきった一本の木を 前にすると 私は敬けんな気持ちになる 人々の視線に臆することなく 骸骨みたいな姿で しっかりと根をおろし立っている姿が やがてくる時をりんとして待ち望み 足元の過去よりも冷たい明日を 受け入れるような力強い幹が そのひからびた枝が 私を小さくする . .. . 耳を澄ませば . .. . 毎日は毎日は確かに繰り返す繰り返す 波のようでさ ざぶんざぶんと単調な音は いつまでもいつまでも これからも続くよ続く恐らくいつまでも いつまでも波は続いていくんだよ けど 日がなみなみの波を輝かせ 波は喜んできらきらときらめいて 月が静かに静かに内なる世界へと 誘(イザナ)う イザベル 耳を澄ませば いつだって違う世界の音色さ . .. . 戸惑い . .. . 冷気をうけて 氷のようになってしまった頬を 手で三度こすり 色褪せた明日を考える コートのポケットに両手を入れて ふと見上げた空から 降ってくるものに驚いた 降りてこないで! こんな場所に ここはとても汚れているんだ ほらぬかるみの上に落ちると あなたはもうあなたでなくなってゆく 叫びは幾万もの結晶のうちへ消えて あとにはただ 降りつむ愛 κει
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