短編 #0884の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
他のネットで、「うなぎ」のお題でショートショートの競作をし たときに書いたものです。 つまらないものですけど。 ---------------------------------------------------------------------------- 『ウナ』 ・峻・ −今日は、人気タレントのウナさんのお宅にうかがっています。ウナさん、こんにち は。 「はーい、ウナでーす」 −ウナさんは、今うなぎに夢中だとか。 「もう、私の生活そのものなの。うなぎは人間と同じくらい知性の高い生き物で、昔 から人間のお友達だったのよ」 −昔から人間の食糧だったのでは。 「ひどーい! こんな愛らしい生き物を、殺したり食べたりするなんて、絶対許さな い!」 −すみません。 「見て、こんなに可愛いんだから」 −リビングは水槽だらけです。うなぎの首にみんなリボンが巻いてありますけど。 「キュートでしょ。このピンクのリボンがキムタク、ブルーのがトヨエツ、グリーン は反町、レッドは竹野内……」 −全部、雄なんですね。 「あら、そうね」 −毎朝、うなぎを連れて散歩をなさるそうですが、水から出しても大丈夫なんですか? 「一時間や、二時間は平気よ。知性の高い生き物だから」 −はあ、そうですか。ウナさんがうなぎと街を歩いたら、目立つでしょう。 「うふふ、そうなの。男の人なんかいっぱい寄ってくるの。猫も寄ってくるけど」 −あっ、一匹逃げ出して、床を這ってますよ。 「触っちゃだめ! それ、電気うなぎ」 −うわっ 「番犬の代わりだから」 −危ないなあ。さて、こちらはウナさんのベッドルームです。ここにもうなぎの水槽 があります。このうなぎは、少し形が違いますね。 「うふふ。八目うなぎ」 −おや、これで噂の恋人に精力をつけさせるのかな。ああっ、やっぱりうなぎを食べ るんじゃないですか。 「食べません! うなぎは人間のお友達なのよ。なめるだけです!」 −なめる? 「あのヌルヌルが効くのよ。彼にこのヤツメちゃんをなめさせてるの。彼ったら目が 血走って、すごいんだから」 −なんだか壮絶ですね。なめる方も、なめられる方も。 「お風呂でーす」 −はい、つぎはバスルーム。ウナさんはうなぎと一緒に入浴するそうです。さっそく 準備していただきました。 「うなぎのヌルヌルがお肌にとてもいいの。今日のお相手は、ピンクのリボンのキム タクちゃんでーす」 −水着を着たままなのがちょっと残念ですけど、バスタブのうなぎとピチピチギャル。 きわどくて、そそられますね。 「あなたって、オヤジね」 −すみません。 「そこの、小瓶を取ってちょうだい」 −はい、これですか。 「これは、私が二十種類のハーブをブレンドして作った、特製の乳液なの。うなぎも 私もとってもリラックスできるのよ。うなぎは人間のお友達だから」 −わかってます。 「こうやって、お風呂の中で溶かすと」 −へえ、ずいぶん濃い色をしている。あ、いい匂いですね。とても美味しそうな。 「あっ、まちがってタレ入れちゃった」 (完)
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