短編 #0676の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
『BRACK・LIST』 Writed By Kitaya Wadachi 「楽しい登山」 まさる:何で・・・何でこんな目してまで山登りせんとあかんのや? しんや:まーまー、そんな事言わんと。山頂の空気はおいしいし、自然もあるし、下 界と違って涼しいで。 まさる:ええいっ。下にも空気はあるわいっ。自然もちゃんとあるし、クーラーの効 いた部屋は山頂より涼しいわっ! しんや:何も分かっとらんのやな。あの山登りを終えた時の清々しさと解放感は下界 では味わえんぞ。 まさる:道歩いてる途中に息切れする程、脳みそに酸素送ったら、そら、ハイにもな るわっ! しんや:そんな捻くれた事言わんとな?ほら、きれーな花にカナブンとまってるわ。 まさる:何が「な?」や。あほか、お前は。それはハナモグリとアザミの花や。 しんや:あっ、きのこや。何や、けったいな形してるなぁ。 まさる:こらあ、それに触るなっ。猛毒のあるワライダケや。なるべく派手なきのこ には触らんようにしろよ。 しんや:おおうっ、へ、蛇や! まさる:ヤマカガシや。いらん事せんかったら大丈夫やけど・・・ しんや:けど? まさる:そいつ、毒持っとる。ちょっと噛まれただけやったら、ま、心配はいらんね んけど、うんっと噛まれたらちょっとヤバイで。 しんや:そ、そーなんか・・・あっ、あれ?・・・これ野いちごやん。おいしそーや なー、食べてみよ。 まさる:わ、あほ、食うなよ。それは野いちごやのうて、へびいちごや。食えんぞ、 それ。 しんや:お前・・・。 まさる:ん? しんや:山登り嫌やとか何とか言いながら、やけに詳しいやん。 まさる:それでも、嫌なもんは嫌やの! しんや:ほな、何でここにおるんや? まさる:・・・・・。 しんや:ま、気にせんとこ。なあ、それより何や、この板は? まさる:踏んでみれば?そしたら分かる。 しんや:何や、ニヤニヤして。気色悪いなぁ。 まさる:ええから、ポーンと飛び乗るねん。 しんや:うりゃっ!(メリメリメリメリッ・・・じゃぷんっ) うわー、何や、これぇっ・・・。 まさる:これはな、「野ツボ」や。 「ブラック・リスト/楽しい登山より」 今回はちょいとばかし気分を変えて対話形式で書いてみました。(しかも関西弁)お 口に合うかどうか分かりませんが、どうかご賞味下さい。 山登り・・・登山遠足・・・声を大にして申し上げましょう。 「どこが楽しいねんっ!しんどいだけやろぉぉぉぉぉっ!」 そこで思いついたのが「楽しい登山」です。 今は「野ツボ」なんてあるんでしょうか? ま、田舎の方に行きゃあ、あるんでしょうけど。多分。 「野ツボ」をご存じで無い方に御説明しますと、たんぼや山の畑の中にある、肥料 (主に糞尿)を溜める穴があるんですね。普段は板で蓋をしてあるんですが、うっか りそいつを踏み抜くと大変な事になっちゃう訳です。迷信を信じる昔でしたら、うっ かりこの野ツボにはまっちゃうと、名前を変えなきゃいけないって言うんですね。う ちの婆ちゃんなんかも名前を二回程変えてるという事です。 (後記:北埜 轍)
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