短編 #0583の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
−−−−−−−−− テキストどらま −−−−−−−−− ぱ そ こ ん 娘 !☆ 制作【Cool】 今日も私、山田笹紗(やまだ さささ)はパソパソに夢中な女子高生!☆ でも、パソパソって、とっても高くて笹紗のおこずかいじゃ全然足りないのぉ(泣) だ・か・ら 今日は日曜日。 街のBIGなパソコン屋さん『サンダース電気ショップ』へ遊びに行くんだっ!☆ 周りのみんなは洋服を買いに行ったり、遊園地へ行ったりしてるけど、私はそんな の興味無い無いって感じ。 や〜っぱ、パソパソだよね〜って感じって感じぃ! サンダース電気ショップの中に入る。 いつもの様に目をギラギラさせながら、エロゲー見てるお兄さん達が沢山いる。 とにかく私は展示してある沢山のパソコンから適当に選び、椅子に座った。 ディスプレイには、ういんど〜ずのマークが飛びかっている。 私はいつものように、ういんど〜ずを終了しDosの真っ暗な闇に移る。そしてう いんど〜ずの関連ファイルを全て消し去った。 ちらっと隣のパソコンを見ると、気味悪い色の断層模様林檎マークが貼いてるノー トパソコンが。 私は、またいつもやっているように、そのノートパソコンに空手チップを浴びせて やった。 軽量しすぎた脆いボディは可愛くミシッと音を立てた。 こんな感じで毎日コツコツと攻撃をしているので、そろそろ動かなくなるはずだ。 楽しみだなぁ・・・。 と、こんな私の行動からも解るように、私はDosがとっても大好きな、とっても 可愛い女子高生なのよっ!☆ Dos以外は認めない、認めさせない、認めたくない。 コンピュータちゃんに命令するのに、マウスでくりゃくりゃでするだけじゃ、あま りにも物足りないじゃないの。 闇に浮かぶ白い命令を一文字一文字気持ちを込めて打ちこんでこそ、コンピュータ だと私は感じる。 だって、コンピュータといえばウルトラマンの科学特捜隊基地にある、適当な文字 が黒いバックにダラダラと流れてるってあれでしょ! 子供の頃からアレがコンピュータだったでしょ!? 奴等が適当にキーをバシバシ打って、なぜか怪獣の居場所がわかってしまうってい うアレでしょ!? ビシバシ打って、命令することに意味、そして快感があるのよっ!! なぁ〜にがマウスでクリクリッだよ! ビシバシ打つのよ!! SMなのよ! MSだってひっくり返せばSMなのよ!! 「ちょっと、お客さん」 突然の声に我に帰り脇を見ると、そこには見慣れた服を着た男が立っていた。 サンダース電気ショップの店員だ。 「なんですか?」 「あの、勝手にファイルを消されると困るんですが」 頭にきた。 この男、電気店に務めてるくせに何にもわかっちゃいない。 「何が困るんでしょうか?」 「あ・・・その、他のお客さんに迷惑ですから」 「どういう事ですか?」 「Dosみたいな古いOSは誰もやりたがらないんですよ」 ブチッ!! 堪忍袋の尾が切れる音が頭に響いた。 「何よ! Dosが古いですって!? それにやりたがらないとかそういう問題!? もう許さない!! マウスくりくりって馬鹿みたいにやってる何も知らない若造のく せにっ!!」 店員が私の声にビクッとした。 「わ、若造って・・君・・・」 私は走りだした。 展示してあるグラフィカルな画面のパソコンのファイルを次々と消去していく! 「ち、ちっとお客さん!!」 突然の私の行動に焦り、足をもたつかせながら追ってくる店員。 「あははははっ! Dos最高!」 展示パソコンのディスプレイから次々と明るい光が消えていく。 店員が黒い画面を見、頭を抱えて何やら叫んでいる。 店の展示パソコンの全てがDosオンリーに、黒いシンプルな画面に変化した。 いつの間にか私と店員の追い駆けっこを見物する野次馬が集まっていた。 その中の一人が呟いた。 「・・・なつかしい」 真っ黒な画面がずらっと並ぶのとは対象的に皆の目が輝きだした。 「コンピュータ・・・そうだこれがコンピュータだ!」 一人が気付いたように言うと、皆、次々と言い出す。 「そうだ! 俺はこれがやりたかったんだ!」 「そうよ! あたしはこのパソコンらしいパソコンがやりたかったんだわ!」 「細かい文字の羅列・・・う〜ん・・・素敵だ・・・」 店内は急にザワザワしだし、次第にわっと盛り上がった。 黒い画面のパソコンを一生懸命操作しだす人達。その後ろで楽しそうに黒い画面を、 そこに浮かぶ神秘的な白銀の文字を見つめる人達。コマンドで話し始める変わった人 達もいた。 その様子を見て店員ががっくりと膝を落とした。 私は店員の肩に手をそっと乗せる。 見つめ合う私と店員。 語り合わずともお互い解っていた。 何がいったい正しかったのか、真っ黒な瞳の奥の真っ白なコマンドで・・・。 終わり
メールアドレス
パスワード
※書き込みにはメールアドレスの登録が必要です。
まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「短編」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE