短編 #0557の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
−神隠し− 「いつになったらつくんだよ?」 現在、北へ行く列車に乗っている太郎達4人は、 窓の外をのんびりと眺めていた。実は昨日、遊びで やっていた探偵ごっこに、一通の手紙が舞い込んだ のである。 ”村の子供達が神隠しに遭っているので、困ってい るからどうにかしてほしい” という文書と、片道分の切符が入っていたのだ。 夏休みだということもあってか親の了解を得た事で、 この仕事を引き受けたのである。 駅に着くと、近くのバス停で迎えを待っていた太 郎達に、1人の老人が近づいてきた。 「これこれ・・・」 老人はバス停が違うのだと言い、4人を向こうの 停留所に案内した。昭和40年代位だろうこのバス は、4人と老人を乗せて緩やかに出発。バスは延々 と山道を走っているようだった。 半日ほど山を登っていたバスは、見たこともない 山奥で停車した。荷物を降し、運転手に礼を言おう と振り返った太郎は、すでにバスがいなかった跡。 タイヤの跡すら残ってはいなかった・・・。 「こちらでございます」 ふと、目の前には明治時代を感じさせる人力車が 待っているではないか。人力車にゆられること数時 間、いよいよ到着した所は山中の盆地にある小さな 村だった。 無口な村長は、痛そうな腰をしきりに擦りながら 4人を旅館へと案内してくれた。 部屋では、太郎達がしゃべっているようだ。 「でもさぁ、なんで俺達のことわかったのかなぁ」 と、太郎は言った。 4人は小学校の同級生で、まだ5年生。大人が遊 びに付き合っているとは思えない、そう不思議がっ ていた。内1人が引き戸を開けたらしく、夏だとい うのに冷やりと涼しい風が入ってくる。また、そこ から眺められる風景は、今となっては結構珍しいも のだった。わらぶき屋根が連なる風景。 「クソど田舎だよ、まったく・・・」 と、寝そべっているやつが言った。 「失礼します」 丁寧な言葉が廊下から聞こえると、引き戸が開いて 食事が運ばれてきた。川魚の塩焼き、玄米飯、味噌 汁、沢庵。こんな食事は給食でもお目に掛かれない。 さすがど田舎だ、と太郎は思った。太郎は、食事を 運んできた人を見た。旅館だからだろうか、みんな 着物のような服装である。 食事が終わったころ、 ”ころん” 外から誰か石をほおりこんできた。外を覗くと、自 分達とあまり変わらない年齢の子供がいた。 「おまえたちか、都から来たっつう今度のバカは」 何十人という子供達が、所狭しと群がってきたでは ないか。 それを見た4人は、しまった、という感情に見舞わ れた。 「だまされた・・・」 その後、彼ら4人の消息は、誰一人知る者はいない・・・
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