短編 #0493の修正
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-- 風鈴二つ 不知間 貴志 ひとつ 昔の、子供の頃の風鈴ほど涼しい音色に。山のような、 巨大な入道雲のまぶしい白さと細部の無音の動き。その 下をはしる川越街道の、トヨタの数をかぞえていると、 風は、ぼう、と通り過ぎて、ちりん。 子供の私は、茶色いあしぶみミシンの下にもぐりこん で、開いた窓から縁側のむこうをながめている。 夕立がくれば、あの雨戸をぎいぎいと閉める手と軋み。 ふたつ からからと、貝鳴子が鳴っている部屋で、ほうけている と、さらに風鈴もどこからか遠く聞こえてくる。 私は、ただぺったりと古くなった畳の上にすわっている。 ここは、今はいない赤ん坊独特の匂いに満ちている。 扇風機の組み立てかた。しまいかた。 人がいないときこそ、風鈴の音はさえるのだ、貝鳴子は、 妥当な海のように聴こえて、そうだ夜にはすいかを切ろう。 -- (1995.8/17)
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