短編 #0474の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
小さなお船に乗って、ある学者さんがたった一人でその島にやってきました。そ の島は、お国の外れにある小さな島で、金を産む生き物が棲んでいて、その島に上 がった人間はその生き物に食い殺されてしまうという言い伝えがありました。 学者さんは、大層若くて、その上大層好奇心が強かったので、その金を産む生き 物がどんなものか見てみたくて、近くの船員さんにその島にお船を出してもらうよ うに頼みましたが、恐ろしい言い伝えを信じている船員さんはみんな恐がって、そ の小さな島に近づこうとしませんでした。それで学者さんは小さなお船を買って、 たった一人で島にやってくることになったのです。 恐る恐る上がってみると、その島には人間を食い殺すような恐ろしい生き物は、 どこにもいませんでした。いるのはどこにでもいる小さな黒い蟻がちょろちょろと 足のまわりにはっているだけでした。学者さんは一寸拍子抜けして、一寸安心して、 島を回りながら、いろいろ調べていると、小さな洞窟がありました。 洞窟の中は細くて深そうでしたので、腰には紐を巻き付けて、たった一つのラン タンを片手に灯して、一歩一歩慎重に洞窟の中に入っていきます。洞窟は小さくな っていくかわりに、何百となるきれいなきれいな真珠石の柱が並んでいました。真 珠石の柱は、ランタンの灯に当たってきらきらと輝き、その不思議な美しさは、こ の世のものとは思えないものでした。 真珠石の柱のきらきらがあまりに美しく、足元をよく見ていなかった学者さんは ついつるりとすべってしまいました。そして手をついた拍子に、少し怪我してしま いました。真珠石の柱にぽたぽた手から血が流れていくのが見えました。 すると今まで静かだった洞窟がざわざわと音を立てて、揺れていきます。急に恐 ろしくなった学者さんはうわっと飛び跳ねました。よく見ると真珠石の柱の影から、 たくさんの黒蟻と赤さそりが現われました。黒蟻と赤さそりは学者さんに襲いかか ってきました。 学者さんは、黒蟻や赤蠍を足で踏み潰します。足には生き物が、べちゃべちゃと 死んでいくとても嫌な感じがありましたがそれでも学者さんは、一生懸命踏み潰し ていきました。 黒蟻と赤さそりを踏み潰していくと、あることに気がつきました。黒蟻を踏むと 気持ち悪いだけでしたが、赤いさそりを踏むと、割れた身体の奥から金色の粒が見 えるのです。学者さんは死んだ赤さそりを捕まえ、ころころとした金色の粒を手の 平に乗せました。赤いさそりが金を産む生き物だったのです。 学者さんはもう何十匹近く赤さそりを踏み潰してわかったのでした。もし早くか ら知っていれば、かなり大儲けしただろうになと思っていると、黒蟻や赤さそりが 真珠色の柱も隠れるほど、ぞろぞろとわいてきました。 これ以上洞窟の中にいると、黒蟻や赤さそりに食い殺されそうだったので、洞窟 の奥から外へと戻っていきました。 太陽がきらきら輝いてとてもきれいです。洞窟の中の真珠石もきれいでしたが、 久しぶりに見る太陽は、今まで何気なく見ていたのと違って、美しく感じました。 まぶしくて美しい太陽を見て喜んでいると、手の平がちくちくしてきました。何 気なく手を開けてみると、赤さそりの金粒のかわりに、手の皮を破って黒蟻が数匹 這いだしてきているのがわかりました。 学者さんは悲鳴をあげて太陽の下で死んでしまいました。 めでたし、めでたし $フィン
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