短編 #0460の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
薄暗い部屋の中。 全てを覆い隠す程に暗くなく、全てが見える程明るくはなく。 ただ、灰色の空間にぼんやりと浮かぶ影が、視界の端に微かに見える。 僕の目の前には君がいる。 二重の大きな瞳、折れてしまいそうなほどに細い首。 そして、衣服に隠された大きくない胸に、下腹部の小さな傷跡。 全てが愛しく、全てが憎らしかった。 動かない----動けない君の細い首に軽く手をかける。 頬を伝う大粒の涙。 泣いているのは君なのだろうか? それとも僕なのだろうか? 視界を覆い尽くす赤い光、揺れる影。 激しい動悸、小さな悦び。 何よりも一緒にいたかったと言う欲求。 軽く手に力を込めると、美しい君の顔が苦悶に充ちた表情になる。 酸素を求め、開く口。 そして、口から伝う唾液。 何がそんなに君を----僕を追い詰めてしまったのだろうか。 気がつくと、力一杯に君の首をしめていた。 微かに きみの 口から 漏れる 音は 声なのか? 声帯の 潰れる 音なのか----? やがて、ぐったりと動かなくなった君。 愛しい。 憎い。 可愛い。 醜い。 乱れる感情。全ては、全ては何なのだろうか。 リアリティの欠落。青白い君の顔。 止まってしまった心臓。 そう、愛しい、止まってしまった君の心臓----。 (おわり)
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