短編 #0394の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「わっ、わかりました!!」執務室のドアを開けて秘書が飛び込んできた。 秘書−それは、私の愛人でもあったのだが。 「それでは、やはりあれには秘密が隠されていたのだな?」 「そうなのよ。それがホントに大変な事なのよ」 「どういう事だ?」 「驚いちゃいけないわ。ダーリン。あの内容はホントの事らしいのよ。 まだ詳しくはわかんないけど、本物の”宇宙人”からのメッセージだったのよ。」 公務中はその言葉遣いをやめろ!いつもの俺ならそう怒鳴っていただろう。しかし。 ・・・”宇宙人”とはまた突拍子もないことを。まして金髪の女の子に言われたのだ から、もうこれはSFのおとぎ話のようだ。 「まあ、何にしろこれであの間抜けな大統領達がやろうとして失敗したプロジェ クトの全貌が明かになったのだな。」 そうでなくては困る。この計画に対する大統領の異常なまでの執着心。科学に興 味の無い、あいつ、が政治生命をかけてやった事なのだ。何かあるとふんだ俺は 回りの反対を押し切り、スパイまでやった。バレたらただではすまないと分かっ ていたのにここまで来たのだから。 俺の頭の中では、最初この研究は「仮想敵国に対する生物兵器」ではないかと思 っていた。中東などには有効な攻撃方法だ。 しかし、調べてみると、なんとそれは想像を越えた研究だったのだ。 人間の「DNA」の中に、人工的な(しかしそれは”ヒト”であるはずはない) 細工がしてあって、なんらかのメッセージらしい・・という。 もっとも、最初のメッセージ(それが何か?は結局分からなかった)は大統領が 極秘の内に処分してしまったらしい。何を見たのか解らないが、奴は2カ月後に 解任された。予算を使い込みすぎたからだ。しかし計画は今年中までは奴の使っ た予算分進められる。また秘密だがかなりの額の国防費を裏からつぎ込んだ。 もちろんこれはC*A長官(オレの事だ)が独断でやった事なのだが。。 「宇宙人のメッセージ」だと解って1年。今日やっと成果らしい物があったらしい。 なんでも、人類の科学を越えるテクノロジーが「書かれた」部分が見つかったと いうではないか。 詳しくはわからんが「光より早く進むエンジン」と「それを可能に出来る構造材」 の存在を示す物らしい。 あまりにの突飛な内容に、まだ現実とは思えない。 しかし・・これをわが国だけが持つことになれば世界など思いのままだ。 つまらない戦争などしなくていい訳だ。 しかし、残念ながらそれ以外の情報は「現在の我々の科学」では見つけだせない らしい。まあいいこれだけでも凄い事だ。 「DNAに書かれているんだな!?」 そう秘書に言ってしまってから、彼女は去年の秘書ではなくて、今回の話をまる で理解していなかった事にやっと気が付いた。(秘密保持のため処分したのだ) 研究所の中に飛び込んだ時、まさに学者連中は問題のDNAの解読を終えたばか りだった。 「どうだ、何が判った?」 おかしい?学者達が皆蒼白な顔をしているではないか。その中でなんとかまとも に話の出来そうな男を捕まえて解読の結果を聞いた。 「研究は失敗、いやそれ以上に悪い結末です」 「そっそれでは長官に判るように、解読したメッセージを読みます」 コンピュータのモニターに表示が出てきた・・・ 【このデータを解読したものを”第4種知的生命体”と認め、このデータを使う 事を許可する】 【「光速を越える為のデータ」ならび「光速に耐えうる資材」のデーターは・・】 「ここからが問題なんですよ。」泣きそうな声で男が言う。 【データ量が多い為、別種DNAに記録するものとする】 「別種??」人間じゃないというのか? 【”アンデスヤマネコ”の11番DNA、”アフリカオーム鳥”の22番DN Aに記録するものなり】 「どうした、この猫だの鳥だのを連れてきて調べれば済むことだろうが。」 「長官、それは無理です。この2種とも、もう何年も前に絶滅しているんです。」 男の言う事には、この種は数年前わが国の行った核実験の影響で突然変異をおこ してすべて死滅したという。もし生き残りがいたとしてもDNAにダメージを受 けているため、解読は失敗するだろう、ということなのだ。 「そんな馬鹿な事が。どうでもいいような動物の為に・・・・」 後は言葉にならなかった。いずれにせよ俺は使い込んだ国防費の責任を取らねば ならないのだ。 END / 香奈代
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