短編 #0393の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「わっ、わかりました!!」執務室のドアを開けて副大統領が飛び込んできた。 相変わらず落ちつきが無い奴だ。もっとも自分自身、彼よりも舞い上がっている のが分かる。 「それでは、やはりあれは人為的なモノだったのだな?」 「そうです。まあ、”ヒト”というには語弊があるでしょうが」 「どういう事だ?」 「驚くべき事です、大統領。あの情報は言語らしいのです。まだすべて判明して いませんが、現在の我々を凌ぐテクノロジーの存在を示しているようなのです」 ・・・この男は少々オーバーな表現をするようだな。SFなんぞのは興味のない私 は、まだピンとこなかったのだが。 「まあ、何にしろこれは人類史上最もすばらしい成果になるであろう事は間違い ないのだな。」 そうでなくては困る。”この事”に気が付いてからというもの、私は回りの反対 を押し切り政治生命を半分犠牲にしてここまで来たのだから。 私の頭の中で、この『研究』の成果(実は副産物だが)が世界中から賞賛される 場面、そしてこの研究を推進した、大統領である私の立場がどうなるか(当然、 次の任期も安泰だ)を想像してみた。 もっとも、それが人類にもたらす恩恵などは、自分には想像など出来なかったが 票さえ取れれば良かった。 2001年。人類共通の研究として『ヒトノゲム』計画、つまり人間のDNA をすべて調査するというプロジェクトをわが国主導で進める事になった。 最初は私も半分反対であった。そんなことに使う金があるなら、他にいくらでも 先やる事がある。そういう考えもあった。 しかし、この計画を進めて3年目、奇妙な事実が分かった。DNAの中に遺伝子 としては意味をなさず、けれどなんらかの情報を持つと思われる事実が出てきた のだ。これが事実なら大変な発見だ。 このDNAは偶然わが国で研究された部分であった為、この事実は最重要機密と して、共同研究からはずされた。他の国からの多少の批判はあったが、この私が 強引に説き伏せた。研究費は一気に10倍以上に増やした。議会工作もやった。 すべては今日の為だ。 素数、原子量、惑星間の距離。素人の私には分からない様々な因子を組み合わせ なんとかこのパズルから基本的な解らしきものを導き出せたのが半年前。 そして今日ついにそれがどうやら未知の(在り来たりの言葉でいえば地球人以外 の知的生命体か)言葉であることが解明できたのだ。 「そっそれでは解読したメッセージを読みます」 「よ、よし!」緊張の一瞬だ。 コンピュータのモニターに表示が出てきた・・・ 【IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII】 【/IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII】 「ん??」 【_______///////IIIIIIIIIIIIIIII】 【_____________///////IIIIIIIIII】 【___________________///////////】 【______________________________】 「ドミノ倒し、じゃないのかね、これは」 「私にもそう見えました・・」 【大成功!! おめでとー よくこの『隠しコマンド』が分かったわね〜 御苦労様でした〜 もしバグがあったら #&%$&%$#星の %*@☆¢・※◎□ までご連絡を】 その日の事はすべて極秘とされ以後発表される事はなかったのであった・・・ つづく / 香奈代
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