短編 #0129の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
記号としての水。 水がなければ、生きていけない。 それはわかっているんだ。僕には、水が一番必要だということ。ありとあらゆ る、どの肥料よりも、僕が求めているのは、水。 水が欲しい。 水という存在、その形を融合させたい。 記号としての水。 形の上での、偽物でもいい水が欲しい。そして、その水を使いたい。 僕の名前はゴムホース。 庭やガレージの蛇口に、怠惰に何重かに巻かれている、それ、そのものだ。 僕は、水が欲しい。水道用のゴムホースとして、生まれてきた僕にとって、水 は自己表示でも、存在証明でもある。水がなければ、僕は、水のない、中途半端 なゴムホース。 例え、長く使われることなく、いつもその内部が渇ききっていたとしても、水 を受け入れていたという形、そう、その形跡が僕は欲しかった。 けれど。 僕は、ゴムホース。 使われることなく、その一生を、よりによって焚火の炎に照らされることにな ろうとは。 異臭を放ち、朽ちていく哀れな姿を、この、僕の持ち主の前にさらけ出すこと になるとは。 さぞ、悲しかろう。誰が、そう思ってくれるだろう。 ゴムホース。 僕は水が欲しかった。 (終わり)
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