短編 #0101の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
誰が地球の恋人にふさわしいか、水星、金星、火星、木星、土星の五つの星 が、争いを始めました。 水星は、「青い地球のイメージにぴったりなのは、水である僕さ」と言いま した。これに対し、金星は「美しい地球を、さらにきれいに飾りたてられるの は金が一番」と言い、火星は「何もない自分だけど、地球を愛する情熱は火の ごとく燃え盛っているんだ」と言い切りました。さらに、木星は「緑が失われ つつある地球を救えるのは、木という名を持つ僕だけ」と主張し、土星は「僕 は地球に素敵な首飾りを上げよう。他のどの星が持っているのよりも立派なリ ングがあるんだ」と自慢しました。 地球は、誰を選ぶべきか、迷いに迷っています。 この争いを聞きつけた地球の弟の月は、村長の太陽に相談しました。 「これこれこーゆー訳で、五人が争っているんです。何か、いい解決案はない でしょうか?」 「そうじゃな」 太陽は、そうしてある提案をしました。自分の回りを競走して決めてはどう か、と言うのです。 「地球を愛するということは、地球と同じ道を、一緒にうまく歩いて行かねば ならん。そこでじゃ。地球にはちょいとどいてもらい、地球の軌道をコースと する競走をして、一番早かった者を地球の相手にふさわしいと認めればよいの ではないか」 なるほどと思った月は、その話を姉の地球と他の五つの星に持ちかけました。 地球はその案にすぐに賛意を示しましたが、相手候補の星達は、やる気を見 せながらも、簡単には承知しません。 「たった一回の競走で決めるなんて、いい加減すぎる」 これが、彼らの主な言い分でした。金星や火星は、地球に近い軌道をいつも 行っていますから、それなりに自信はあるようでしたが、他の三つが難色を示 します。喧々囂々の論議の末、一回の競走で一位は五点とし、以下、二位は四 点……五位は一点というような採点法で、五回の競走を行い、その総合成績で 決めようという結論に至ったのでした。 「……して、その結果はどうなったのだ?」 外れに住んでおり、年老いているせいもあって競走を見損ねた冥王星は、旅 人のハレーに尋ねました。 ちょうど帰り道のハレーは、目を輝かせて答えます。 「いやはや、面白い結果が出ましたよ。木星は土星より五回中四回、早かった んです。土星は五回中四回、水星よりも早かったんですよ。その水星は五回中 四回、火星よりも早くゴールインしました。火星はですね、五回中四回、金星 より早かった」 「すると、木星が一番で、金星がビリだったんだな?」 冥王星が言いました。 しかし、分かったという顔の冥王星に向かって、ハレーは首を横に振ったの です。 「いえいえ。ところがところが、金星は五回の競走中四回、木星より早かった んですよ。どうです、面白いでしょう?」 「何と! そんなことがあるのか」 「ありますとも。えっと、書きいいように、木星を木、土星を土っていう風に 略しますよ。それぞれの競走の結果は、こうなったんです。 第1レース 木−土−水−火−金 第2レース 土−水−火−金−木 第3レース 水−火−金−木−土 第4レース 火−金−木−土−水 第5レース 金−木−土−水−火 これなら、さっき私が言いましたことを満たしているのが分かるでしょう」 「ふうむ……」 うなったきり、冥王星は固まったように黙ってしまいました。 「これにより、各自の得点は同じとなり、勝負は持ち越しになったんです」 「……宇宙の真理まで、五行の相克に支配されているのか……」 冥王星がうめくように言いましたが、ハレーには聞こえませんでした。 「それでですね。改めて勝負をという話になる直前に、ある星から待ったがか かり、地球はもらわれることになりました。天王星がぜひ、うちの息子の第1 衛星にということで、話がまとまったんです。これにはね、木星達も驚きまし たが、自分達のマドンナである地球が皇室に入るんだからめでたいことだって、 納得した様子です。木星なんか、ロイヤルウェディングのお祝いにと、大セキ ハンをはりきって作ってるそうですよ−−」 −おそまつ
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