短編 #0094の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
君をみた時、僕は震え上がった。背筋が凍る思いだった。動けなかった。 「ど、どうしてここに」 君は何も言わず、まだ僕の目から逃れようとしている。そんな姿を愛らしく思った りはしなかった。むしろ、嫌悪した。君は茶目けをだして、少しづつ僕に近づいてき た。 でもすぐに君は僕の恐怖の目に気付いて、後ずさりした、「ど、どうも」と目で挨 拶しながら。 「な、なぜ、君は今、僕の目の前にあらわれた」 僕が低い声でうなる。 君が動きをとめた。 そんな醜い姿でよくも日の当たる場所で姿をみせられることだ! 僕は何が殴るも のを探した。こんな奴、そうした方が人のためになると確信したから……。 新聞紙をまるめた。君はまさしく恐怖の色を顔に浮かべる。僕と君は、しばらく見 つめあった。君の体は、思い出すだけで体が震えるほど、テカテカ黒ずんでいて(あ ァ! 描写するこの段階でも指が震える)、もしかして飛ぶんではないだろうかとい う予感が、僕のひとふりを鈍らせている。 意を決して、僕は新聞紙をふりかざす。見てとれるような震える手で……。はずれ た。君はひっくりかえった。あわあわしていた。慌てて僕は君を新聞紙で叩いた。つ ぶした。白いぐちゃぐちゃなもものがでてきた。まだもがいているから、僕は何度も 何度も新聞紙をふりかざした。理性は飛んでいた。僕は、狂人と化していた。君はう ごかない。僕は満足する。君は死んだ。 そして僕は愕然とした。あまりに無惨な死と、見るのも恐ろしいその現場。さて、 後始末は? 体の中のものが飛び散っていた。床にはりついている。羽がちぎれてい る。足がちらばっている。 僕は部屋を飛び出す。逃げた。ほっておくわけにはいかない。自分の部屋なのだか ら。おう吐感に苦しむ、息が乱れる、深呼吸をする、思い出すと気持ち悪くなる、冷 蔵庫をあけてウーロン茶を飲む、たくさんのむ、まだのむ、氷をコップにいれてまた 飲む、バナナをむいてかじる、またかじる、お茶をのむ、腹がいっぱいになる、する 事がなくなった……。 僕は部屋におそるおそる足をふみいれる。君の状態はかわっていない。つぶれた君 は、何をおもう。僕を恨んでいるのか。僕はたちながら、身震いした。夢にでてくる のではないだろうか。 テッシュを手に取る、何枚も手に取る、まだ手に取る。大きく息を吸う、しゃがむ、 右手をのばす、君にちかづける、目をつむる、君のあたりにテッシュをあてる、すく う、かすかに目をあける、はずれている、そしてテッシュで覆われていない手首の部 分に君があたっていた、僕は口を大きくあけて失神しそうになる、急いでテッシュを とり、何度も何度もきちょうめんにふく、しまったァしまったァという言葉を繰り返 し口にする。 たちまち僕は部屋を飛び出し、水道水で手首をあらう。白いグニャグニャしたもの が、僕の手首についたのだ。洗う、洗う、水をだす、洗う。 どうにか君をテッシュですくった、そしてちらばっていた体内のものもふいた。当 然目をつむりながら。 テッシュをまるめる、その時君がガシャアっとさらに潰れる感触を右手に味わう、 僕はとっさにテッシュをはなす、テッシュがおちる、君がテッシュからポロリとこぼ れる……。絶望する。 君の残害はまだこの部屋にちらばっている。僕は君を殺害したことによる、忘れら れぬ不快感と復讐を恐れながら、これからの一生をおくらなければいけないのか。そ れは僕の心の上に大きく伸しかかり、原色だった未来をたちまちすすで汚すことにな った。君が僕の部屋へ入ってきたばかりに。 1匹いたという事はあと20匹を覚悟しなければいけない、この部屋の中で、テカ テカ光った体で、ゴサゴサよりそって、じっと僕を見つめているのか、寝ているベッ ドに忍び寄りシャツの間から僕のへそや首筋をつたって遊ぶのか。 これだけははっきりいおう。僕は決して君達を許せない。……で、でも、君達は僕 を許して欲しい。 君の温もりがまだ残る部屋から。 κει
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