短編 #0087の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
角度を持った飛行場のクレッシュンドと共に、高くなる男の寝息に抱きすくめ られて、かなしい程眼は冴え渡っていた。 近くに基地があるのよ。 動いた瞼に話し掛ける、話し掛ける、男は言葉の内容などどうでもよい、と言 いたげに起き上がっては腕の中のものを更に抱きすくめようとする、それは、退 廃な昼下がりに似合いの風景。 なんにも、感じないのよ。醒めた心で呟いてみる、そしていつも男の動きは完 結していた、少なくともわかりやすい目的に向かって。 また、飛行機。 昇ってゆく音ばかり。パイロット達は離陸しながら、着陸の事を考えるのだろ うか。 空気に組み敷かれた男が苦悶の表情で横たわる、それは見飽きた風景。窓から の景色に閉じ込められる。囲まれているのだ、全てに。 言葉を取り戻した男はうすらに眼を開け、つまらない、と吐き捨てる。この男 はやがて玄関から飛び立っていってしまうのだ。 了 1993.7.9.16:30
メールアドレス
パスワード
※書き込みにはメールアドレスの登録が必要です。
まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「短編」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE