短編 #0085の修正
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深夜2時過ぎ。雨が降り出す。アスファル トに跳ね返り低く霧となった。 寂しい車道の真ん中に白い犬が力なく伏せ ていた。信号機は点灯し、黄色の光が濡れた 道と白い毛並みに反射していた。 私は心持ちスピードをゆるめる。出血はな かった。 綺麗な死体に生と死との関係は、心臓が動 いているかどうかの違いであるように思えて、 事実はどうなのだろうと考えた。 犬が静かにたたずんでいた。雨がその空間 にだけ注がれているような不思議な錯覚を覚 えた。黄色信号に照らされて、いやに白い毛 が染まっていた。 毛をつたう滴は冷たく感じるか。なぜ目を 綴じている。なぜ息をしないのだろう。 僅かに雨が大粒になった。雨音の小さな隙 間から、暴走族の爆音が聞こえてきたので、 バイクのスピードをあげる。 濡れた服が張りつき、早く熱いシャワーを 浴びたいとそのすぐ後に考えていた。そして 私はベッドに入り今日も短い睡眠をとるのだ。 終わった犬の夢も見ずに。 κει 1993.07.06 1993.07.10
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