短編 #0057の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
駅前角の貧乏そうな顔をした占い師が言った。 「悪いことは言わない。その日だけは自分で車の運転をしては駄目。 事故に遭う、絶対遭う。それも命にかかわるような。」 僕は笑って1000円を払ってその場を離れた。明日が“その日”だ。 小さい頃、地震が起こる前に必ず右の瞼がひくひくした。 そんな不思議な符号に僕が気付いたのはずっと後になってからだ。 会社に行くのに車しか手段のない僕は思案する。とてもイヤな予感がする。 となり町の通りでは昨日、犬が轢かれた。道はずっと渋滞していた。 ゆっくりゆっくり走る車の車輪の下で犬は轢かれながらキャンキャン鳴いた。 その声で人が集まったので、男はやっと車を降りて半分轢かれた犬の様子を見 る。血がぶわぁっと広がってもう駄目だとすぐに分かった。 犬はひくひくと動いていた。僕は対向車線でその一部始終を、見た。 とてもイヤな予感がする。 そしてあんなにゆるいカーブの途中にも花が飾ってある。 女のコがバイクで横転したって話。僕は見ていない。 じゅうぶんすぎる不吉な予感。 明日、会社を休めば回避できるとハッキリと本能で知りながら 明日、会社を休めばのちのちの僕の評価に響くと、頭で知っている僕。 小さい頃、地震が起こる前に必ず右の瞼がひくひくした。 そんな不思議な符号に僕が気付いたのがずっと後になってからだったように 結局起こった後にしかそれは分からない。 「ささいなことを気にしちゃ駄目よ」と妹がほほ笑む。 僕は電話で友人と来年の約束をする。いつものように寝る前に歯を磨く。 日常は続き明日が来て、きっと僕はハンドルを握る。 DEAD END
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