長編 #4402の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
早くしないと、また逃げられちゃう。そんな思いが、彼女の行動を焦らせます。 −バン! 弾は地面に当たって凄い音をしながら跳ねてどこかへ飛んでいきます。 「ちょっ、ちょっと水谷さん。俺、なんかキミに恨みを持たれるようなことしたっ け?」 両手のひらをこちらへ向けて、奥山くんは後ずさりします。 「ううん。恨みなんかないよ」 −バン! また外れます。こんな至近距離でなぜ当たらないんだろう。そんな思いがますま す彼女を焦らせます。 「人殺し!」 怯えたように彼は駆け出していきます。 「あ、待ってよ。奥山くん」 彼女はすぐにその背中を追いかけます。もちろん、拳銃を撃ちながら。待ってと 言ったって止まってくれるわけがありません。彼女はそれに気づいているんでしょ うか? 走りながら何発か撃つと、すぐに弾切れになりました。本で勉強した通りにグリッ プ部分にある弾倉を交換し、バレルを引っ張って再装填します。 −バン! −バン! −バン! 彼との距離はだんだんと離れていきます。恵理は一生懸命撃ち続けます。そのう ちまた弾切れになりました。弾倉を交換し、また撃ちます。彼女はもう半ば自棄に なってきています。 「なんで当たらないの?」 遠くの方からパトカーのサイレンの音が聞こえてきました。もう時間がありませ ん。こうなったら最後の手段です。彼女は、拳銃をしまい込むと、釣り竿のケース からLMGを出しました。彼女の背丈ほどはある機関銃です。ちょっと重いですが、 両手で扱えるのでなんとかなるでしょう。 彼女は遠くの方で奥山くんの姿を見つけると、そちらへ銃口を向けました。後は 引き金を引けば、一分間に何十発という弾が自動的に撃ちだされるのです。これな らば、いくら下手くそでも一発くらいは当たるでしょう。 −ダダダダダダダッ! あちこちで悲鳴が上がります。しかし、奥山くんの足は止まりません。 −ダダダダダダダッ! とにかく撃ちまくります。それが彼女に今できる唯一の彼への想いなのですから。 −ダダダダダダダッ! 身体に伝わる振動がだんだん快感になってきます。頭の中がなんだか、真っ白に なってきました。 −ダダダダダダダッ! そうです。恋には勢いが肝心です。勇気が必要です。 −ダダダダダダダッ! 「待ってよ。奥山くーん!」 目を血走らせながら恵理は機関銃の引き金を引き続けます。 だって、恋には情熱が必要! 誰もわたしの邪魔はさせない。そんな想いが彼女 を動かしているのでしょうか? −ダダダダダダダッ! 「恋は火力で勝負よ!」 【らぶらぶ・ファイヤー】恋は火力で勝負よ!(了) 【らぶらぶ・ファイヤー】恋の後始末 に続く
メールアドレス
パスワード
※書き込みにはメールアドレスの登録が必要です。
まだアドレスを登録してない方はこちらへ
メールアドレス登録
アドレスとパスワードをブラウザに記憶させる
メッセージを削除する
「長編」一覧
オプション検索
利用者登録
アドレス・ハンドル変更
TOP PAGE