長編 #3559の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
た。 「まあ、当分は大人しくドルーズのおもりをしていてくれ。俺はいずれ、ジゼルに会い にゆく」 「どういう意味ですか?」 ブラックソウルは謎めいた笑みをみせた。 「ジゼルはオーラの間者とて、受け入れてくれるのさ。あれは奇妙な考えの女だよ」 クリスは半信半疑であったが、ブラックソウルの輝く瞳は、確信に満ちている。彼女 はジゼルの、荒野の狼のような笑みを想いうかべた。目の前のこの限りなく無神経に近 い、大胆さを持った男に似ていると思う。 「そんなことよりも、ジゼルは巨人族の女戦士を捕らえたそうじゃないか」 ブラックソウルは子供のような無邪気な笑みを浮かべ、聞いた。 「ええ、どうも本当のようです」 「ドルーズは、ブラックロータスでも調合したのか?巨人というのは不死身の完全体ら しいが」 「何かは知りませんが、クワーヌから来た麻薬のようでしたが」 ブラックソウルは楽しそうに、くすくす笑った。 「知の大国クワーヌは別名、麻薬大国というらしいからな。俺も土産に買って帰るとす るか。オーラの闘竜を眠らせるようなやつも、あるかもしれねぇな」 クリスはこの男に感じる戸惑いの正体が、判ったような気がした。ブラックソウルは 楽しんでいるのだ。ジゼルの野心や、ドルーズの危険な野望を知った上で、面白がって いる。しかし、その本心がどこにあるのかは、クリスには見当もつかなかった。 丁度その店の反対側のテーブル、客達のざわめきや、渦を巻く麻薬の煙、囁かれる陰 謀、飛び交う怒号をへだてた向こう側に二人の男たちがいた。 ひとりは流れ者の、剣士のようだ。しかし、灰色のマントに隠れた腰のベルトに剣は 、提げられていない。痩せた身体は、野に住む獣のような気を発している。その男は、 相棒を呆れ顔で見ながら言った。 「よく喰うな」 「ああ?」 もうひとりの男は、顔を上げた。丸い顔である。目の上でまっすぐ切り揃えられた前 髪は、輝く金髪であった。丸いのは顔だけではなく、胴体もである。樽のような胴体に 、丸太のような手足がついている。そして奇妙なことに、左手を包帯で覆っていた。 丸顔の男は東方のものらしい、パスタ料理を貪り喰っていた。 「何かいったか?」 「グーヌの呪いをうけた悪魔の豚だぜ、おまえは。地上を喰い尽くして荒野にしちまう 」 「何かいったか、ケイン?」 ケインは肩を竦めると、小声で呟いた。 「向こうで可愛い娘が、お前をチャーミングだといってたぞ、ジーク」 「なんだ」ジークは粒らといってもいい、愛らしいサファイアのような青い目をキラキ ラ光らして言った。 「俺がもてるから妬いてたのか、ケイン。あ、おねぇちゃん、これお替わりね」 ジークは給仕の少女に料理の追加を頼むと、まるで子供のように無邪気な笑みをケイ ンに見せた。 「計画を打ち合わせるんじゃなかったのか?ケイン」 ケインは端正というには、野性味のあり過ぎる顔を優欝げに曇らせ、言った。 「めしを、喰い終わってからじゃないと、仕事の話はしないといったのは、お前だジー ク。あれから1時間、喰い続けてるがお前、忘れたのか」 ジークは逆さにした兜のような、巨大な杯で酒をあおった。 「ふう、お前は真面目でいけねぇやね、ケイン。その場、その場の流れというものがあ るだろう」 「今は、めしを喰いながら話をする流れになったのか?ジーク」 「そうとも言うな」 ジークは、にこにこと笑う。その邪気の
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