長編 #3071の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
【30】 朋子の部屋。テレビをぼーっと観ている朋子。 机のうえにワンカップ。また少し飲んでいる。 そこに玄関のチャイムがなる。 「はーい」 玄関を開けると昼間の刑事が2人。 「あっ、こんばんわ」 「すみませんね夜分に」 「いいえ、何か分かったんですか」 「その事なんですが」 1人の刑事、玄関の外で辺りを気にしている。 それに気付き 「あ、どうぞ」 と、中に招く。 「すいません」 2人、中に入るとドアを閉める。 「実は、今日先生から話を聞いた後すぐ水城医院の方に捜査官を出したんですが、 捜査令状を待っていると証拠を隠される恐れがあると思いましてね。 それで、水城さんのお父さんに、任意という形で倉庫の中を見せてもらった んですが、先生がおっしゃっていたような事実はないとの事でした。 CTスキャン用の人体模型がありましたから、それと間違えたんじゃないかと」 「そっ、そんな事ないですよ」 「たしかにあの倉庫は、医院で使っていた機器類がたくさん置いてありましたが、 今は使っていない。古い機械ばかりだそうです」 「だって、わたし見たんです。確かに美穂ちゃんでした。間違いありません。 大きなガラス容器のなかに入れられていたんです。本当です」 「そんな大きな物、すぐに移動できるわけないですし」 「そんな、・・・じゃ、服があったでしょ。工場長の証人だって居るし」 「それもですね。行方不明者の物ではありません。似たような服でそう思い込んだ のでしょう。これは、鈴木さんの両親に確認してもらいましたから、確かです」 「そんな・・・」 「工場に、ポリ袋を捨てたのは、水城さんのお嬢さんです。これは先ほど自分が 直接聞いてきまして、それについては彼女も反省してました」 「あっ、服と一緒に入っていた。東急ハンズで買ったもの、これを、クラスメイトの 西尾に聞けば、きっと、・・・」 「いい加減にしてください」 「!」 「あなた教師でしょ。そんないい加減なことばっかり言って、教え子を疑って。 それにあなた、他人の家に勝手に入ったんですか?」 「い、そ、それは」 「恥ずかしいと思わないんですか」 「最近学生が態度が悪いって言うけど、先生がこれじゃ」 「・・・そんな」 「とにかく。二度とこんな悪戯はやめてください」 2人立ち上がる。 朋子は座ったままだ。 刑事出ていく。ドアが閉まる音が聞こえる。 朋子、頭が混乱して何も考えられない。 そこにドアが開く音。 「よお」 観代入ってくる。 「今の、刑事だろ?おまえの所にきたのか?ん、どうしたんだ。 全部話したんだろう。昨日あったこと」 朋子始めて観代に気付く 「としお」 「どうしたんだよ」 外は、星空。 「なんだって」 「もうわたし、何が何だかわからない。何を信じていいのか。自分の見たことも 信じられないよ」 「おかしいな」 見たい顎に手を当てて考える。 「考えられるパターンとすれば3つだな。まずは、おまえの侵入を知った彼等が 昨日のうちに証拠を隠した。もうひとつは、全ておまえの早とちりで、昨日も 気が動転していて見間違えた。そして最後は、・・・警察もぐるだって事だ」 「!」 朋子、昨日のありさの言葉を思い出す。 「人には知らなくていい事だってあるんだから。 知らない方がその人にとって幸せな事だってあるんだから」 朋子「そんなことって・・・」 【31】 実験室 「あるんだよね」 容器のなかの美穂を見上げながら、 「きっと先生すごい人間不信になっていると思うよ」 「しかし、政府からの資金援助が出てるなんて世の中何を信じていいのか。 先生じゃなくて、わたしだって考えちゃうよね。 わたし、お父さんの子供で良かったよ」 「でも、お父さんもあんまり勝手なことばっかりやってると怒られちゃうよ」 「しょうがないじゃないか。あの時はどうしても急いで実験台が欲しかったんだ。 大体上の連中は固すぎるよ。実験台だって頼んでも1ヵ月から2ヵ月かかるん だから」 「生きている人間、しかも実験に合った人間を確保するのが難しいのよ」 「もっと、臨機応変に、お父さんみたいに柔軟に対応してほしいよな」 「お父さんは柔軟すぎるよ。何も同級生を連れてくる事ないじゃない」 「だからそれはこの前も謝っただろう。知らなかったんだから。ありさだって 新しいマッキントッシュで許してくれるって言ったじゃないか」 「ま、いいけど、 ・・・あああ、学校一の天才もこうなっちゃね。ごめんね。あたしを恨まないでね。 みんなこの世の中がいけないのよ、聞こえてる?」 眠っているような美穂の顔。 「先生。どうするかなあ」 「ありさくん。新しいお母さん欲しくない?先生なんかどう」 「なに馬鹿なこと言ってんの」 「あれ、結構真面目なんだけど」 「先生、あんまり下手に動いてほしくないね。そんなことすると先生の方が危ない もんね。・・・心配だな」 【32】 朋子の部屋 「もしそうだとしたら、もう俺達には何も出来ないよ。忘れるしかないな。第一 こっちの身が危険だよ」 朋子近くにあった電話の受話器を取り、電話を掛ける。 観代朋子の肩に手を掛け 「何処に電話するんだ?」 「美穂ちゃんの家。本当に警察の人が服を持ってきたか。聞いてみる」 「下手に動くなっていったろう。鈴木の家には警察がいるんぞ」 「じゃ・・・」 朋子、他のダイヤルに電話をする。 「水城さんの所、直接聞いてみる」 観代、それはあえて止めようとしない。 呼び出しのベル。2人緊張している。 カチャ、誰かが出た。 「はい、もしもし」 お父さんの声だ。 「水城さんのお宅ですか?」 「そうですよ」 「ありささんの担任の高田ですが」 「あっ、先生ですか。いつもありさがお世話になってます」 「・・・」 「で、今日はどんなお話で」 観代思い出したように、自分のバックから小型のテープレコーダーを取り出す。 (マスコミ関係の血が騒ぐのか)受話器に当てる。 「どういうことなんですか」 「と、おっしゃいますと?」 「わたしは、ただ真実が知りたいんです。それから美穂ちゃんを帰してください」 「真実ですか。・・・知らないほうがいいですよ」 「じゃ美穂ちゃんだけでも返してください」 「それは、もう無理です」 「どうして、」 「あっ、それではこうしましょう。取引をしましょう。真実を教えて、彼女も 帰しましょう。その代わりに、わたしと結婚してください」 「!」 「なんだとー!」 観代思わず叫んでしまう。 朋子「あっ、あなたは」 「それがこちらの条件です」 「あんたなあ」 朋子の持っていた受話器をとると。 「何様のつもりだ」 「あなたは?となたですか」 「俺は朋子の恋人だ!」 「あら、そうなんですか。まあ、いいでしょう。わたしが今言えることはそれだけ です。決心が固まりましたら、連絡するように伝えてください。それじゃ」 「おまえ。ちょっと待て」 「あ。そうだ、これは十分承知してると思うけど。この件に関して、これ以上深入り しない方がいいよ。あまり変な事すると東京湾に浮かぶようなことになっても わたしは責任持ちませんよ」 電話一方的にきれる。 【33】 実験室 お父さん舌を出している。 ありさ苦笑して、 「お父さん。陰険だよ」 「これで少しは自重するだろう」 7につづく。
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