長編 #3021の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
俺がバイトを初めて一ヶ月がすぎた、でも、 いまいち職場になじめない。 俺以外のバイトが女だからだろうか。 「やだー、うそー」なんて言われても 「しんじられないー」とは俺の口からは出ない、 言いたくないのだ。 男社会で女がどんな苦労を強いられているのかを、 今俺は実感していた。 女性は偉大であると。 「大君、私帰りにカラオケに行くけどうする」 どうすると言われても答えに困るだろーが、と思いつつも。 「どーもしない、おれは帰る」 と答えると同時にバックが後頭部にヒットした。 さほど重くないハンドバックでも、 遠心力で加速されるとなみのパンチよりきく。 その直撃をうけ、俺はしゃがみこんだ。 「悪は滅びるべし」バックをヌンチャクにする女 、木戸礼子である。 「無抵抗な少年に乱暴するのは悪じゃないのか」 「女の誘いを断る男なんて悪なのよ」 訳の解らない事を、この女は平気で言ってくれる。 「悪は家にかえるぞ、滅びる前にな」 「それは残念、それじゃ明日デートね」 「なぜ、」俺は思考の迷路に迷い込んだのか?。 「じゃあ明日ねー」 礼子はさっていった。 俺は一人になった、「なぜ明日デートね、なんだろう」 でも明日どこで何時から、待ち合わせは?。 考えるのはよそう、脳味噌が発酵しそうだ。 その日の夜、礼子から電話があった、 場所と時間の連絡であった。 礼子と俺は、夜間高校の同級生で、 それ以上の関係は一切ない。 それもそのはず三日前にあったばかりなのだ、 名前以外は礼子の事について俺は何も知らない。 そして次の日につづく。 「デートじゃなかったのか?」 「デートしてるじゃない」 「なんで二人して山を歩くのがデートなんだ?、三時間は歩いてる」 「そうね、よかったわね」 なにが、よかったんだ? 完全に馬鹿にされてる気がしてきた。 目的地も解らずに礼子のあとを行く俺は、間が抜けてる。 山を歩くのにハンドバックに 真っ赤なハイヒールにミニスカートをはいている、 礼子には山と町の区別がないらしい。 そんなことは今さら言うまい、 礼子の行動に常識を当てはめようとしている自分が憎い。 そうなのだ、自分が惨めになるだけのことなのだ。 電車で半日、バスで30分もゆられて着いたのが山間の小さな村、 その村の入り口に「ダム予定地」 と大きな立て札があったが廃虚ではないらしい、 この時点で帰るべきだったのかもしれない。 「礼子、なんか変だ、さっきから景色が変わらないぞ」 前方にさっき通り過ぎたはずの松の切り株が近ずいてくる。 間違いなく同じ切り株だ、ここで二回も休憩したのだ、 回りの景色に見覚えがある。 「やっぱりこの村は変ね」 「やっぱりって、何なんだよ」 「実は先月この近くのハイキングコースから 女子校の生徒達がいなくなってるのよ、 その中の一人が私の幼なじみな訳なの」 「それを探してるのか?」 「それがね、夢に出たのよ、助けてって、 出られない、寒い、なんて言うもんだから」 「俺達は誰が助けるんだ」 それなら一言言ってくれれば、 それなりの装備と心の準備があるのに。 その前に来ないよな。 いきなり異様な状況になったもんだ。 「空間に歪みがあるのかしら」 空を見上げていた礼子が、 バックからお札を取り出して俺の額に張り付けた。 「俺はキョンシーか」 「粘着テープ付きのお札よ、便利でしょ」 用意はいいけど、こんなお札きくのか、不安。 「礼子、空気が重くなったと思わないか」 気配が周囲から迫る感じで胸が締め付けられる。 「見て、木の上に人がいるわ」 太陽が半分以上山に隠れ、 あたりは薄暗くシルエットだけしか見えない。 それは若い女の姿をして逞しい手足がのびている。 筋肉が盛り上がった上半身、引き締まった下半身、 その体に巻き付くロングヘアー。 怪しい美しさを感じる。 {何しにきた、ここは人間が入れる場所ではない} 「俺帰ります、出口はどっち」 {出口などない} 「知らないんじゃないの」 礼子に恐い物なし、堂々としたでっかい態度である。 {男、そっちの女を殺しても問題ないか?} おれは礼子に合掌した。 「成仏してくれ」 思わず口に出してしまい礼子のパンチを眉間にもらった。 {愚かな女だ}溜息混じりの一言に礼子はぷっつん寸前だ。 「うるさいわね、あなた誰」 {私はバル、人からは魔人と呼ばれるが、そこの女より可愛い} 確かに礼子よりは可愛いだろう。 危険は感じない、俺の直感はエスパーなみに当たる。 「人がいるはずなんですが、知りませんか」 {こっちです、案内します} バルは華麗な身のこなしで地面に舞い降り、歩き始めた。 「親切な魔人ね」礼子はバルに敵意をもっているらしい。 間近で見る魔人は綺麗だった、 Gパンに白のシャツ、化粧気のない顔は それだけで魅力的だ、ただ大きい、 見上げるほどの身長で筋肉の壁なのだ。 俺と礼子は無口で、 すっかり日の暮れた山道でバルのあとを歩いている。
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