空中分解2 #2787の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
「そりゃーねー、あれだよ。ろくなことはないよ」 友人Wに電話すると、たちどころに返事があった。僕ももちろん、 そうだとは思う。思うけれども、こころのどこかで期待もしている。 それもまた現実です。まるでテレビドラマみたいな出会いになるの ではないか。学生みたいだったし、案外かわいいのではないか。中 学生だとやばいけど、高校生でもやばいかな。短大か大学生くらい だったら、まあいいか。9日が近付くにつれて夢を膨らませるくら い構わないのではないか。勝手に夢を膨らませてしまった。 「おまえも暇人だなー、まーいいよ。俺も暇だし。夕方までなら つきあうよ」 もともと、久しぶりに会おうか。Wとはそういうことだったので、 目的などない。天神で2時間ばかりお茶を飲むついでに、変な電話 女と僕とが会うことを見物することは、Wにとっても格好の暇潰し にはなるはずである。 「で、おりゃーどげんしとこうか。おまえと並んですわっとくや ?どげんするや?」 どげんしたものか。迷っているとWが自分で決めた。 「俺があとから遅れてはいっていくけん、それまで話しよけばよ かろう。約束の時間より10分くらい遅れて行く。おれは」 で、遅れてきて隣にいきなりやってくるのか。 「状況ばみて、適当に考える。やばそうなやつだったら隣に直接 座るけん。相手も一人とは限らんしな。お前が言うごと、男が脅し あげにくるかもしれんしな」 僕はぶるっと身ぶるいした。 Wは柔道二段である。心強い。金鷲旗柔道大会にも出場したこと がある。もっとも金鷲旗大会は、福岡県下の高校だと、予選なしで どんな弱い学校でも出場だけならできるので、あまり自慢にもなら ないが。少なくとも将棋二段の僕よりは腕力があるので心強いので ある。 というように話しはまとまり、僕は変な電話の女性の家に電話を した。彼女が言ったとおりに、留守番電話が僕の声を受けたので、 緊張しながら、9日の場所と時間を指定した。不都合な場合には、 そちらから喫茶店に直接電話するよう、店の電話番号を伝えておい そうして運命の9日。僕は指定した喫茶店に急いだ。変な電話を 会社にかけてきた女はいったい、どんなやつなんだ。高宮駅で *****の****と名乗った男からナンパされたと主張する女。名前が 同じで、しかも話し方が似ているという理由だけで、是が非でも僕 と会おうという強引なやつの顔は、どんなだ。年齢は、職業は、趣 味は、信条は、服装は、持物は、好きなものは、嫌いなものは、現 在熱中しているものがありますか、その理由を述べよ、なにもかも、 ナニモカモ、なにもかもきいてやる〜 好奇心の鬼となって喫茶店のドアを開けました。 (以下次回)
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