空中分解2 #2561の修正
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尿はなめるとショッパイものです。一日の塩分摂取量とほぼ同量が、ソック リそのまま尿中に排出されてまいります。塩分摂取が一日10gなら、尿中に もそれだけの量がでてきます。ソックリ出てくるとは申せ、塩分摂取量(つま り、アナタのカラダを通り過ぎる塩の量)が多ければ多いほどに、高血圧の頻 度は増加してくるのでありますので、減塩に御留意下さい。(「減塩なり」す るか、または、「死を」招くか、それは“Own Risk”の問題でござい ましょうが・・・。) 古の医師は尿をなめて診断をつける事もあったという事であります。糖尿病 は「甘い尿が出、肉が溶けてゆく病気」として恐れられていました。現在でも、 いったん進行すれば腎不全や失明の憂き目をみる危険が大きい恐ろしい疾病で す。 尿は放置しておくとツーンと鼻をつく薫りがしてまいります。尿中の尿素が 分解され、アンモニアが生成されるからであります。体タンパク質の分解産物 である(つまり、老廃物である)アンモニアを2つ結合させて、毒性の低い物 質=尿素とするのは肝臓の役目です。アンモニアを含んだ溶液をば飲用すれば 肝臓に無用の負担をかけます。 尿は原則的には無菌であります。腎臓で血液がろ過されて原尿がつくられ、 必要なものは再吸収を受け、尿となって尿路を下り排出される訳ですので、元 来細菌はいないものです。(ただし、膀胱炎や尿道炎もしくは腎盂炎を起こし ている際には、尿中に細菌が繁殖し、場合によっては血液が混じる事もありま す。)しばらく放置しますと空気中などの細菌が繁殖してきます。 尿は黄色透明が普通です。あの色を「ウロクローム」と称する事もあります。 「やけに色が濃い」「赤味を帯びている」「混濁している」などの異常は尿路 に限らず重要な疾病の兆候ですので、たまには御自身の尿をコップにとってな がめてみるのも良いかもしれません。もっとも、肉眼的に判別の可能な異常と いうのは相当なものなので、肉眼で正常だからといって安心できる訳ではあり ません。 尿は色といい泡立ち加減といい、コップに取りジッと眺めていると「ウロク ロームの輝き」に心を奪われ、ひょっとすると飲んでみる気になるシロモノか もしれません。という訳でもないでしょうが、最近、「尿療法」と称する民間 療法が流行のようです。早朝尿(朝一番の尿)をコップ一杯ほど、鼻をつまん で目をつぶり、一気に飲み干す、のだそうです。健康人がコップ一杯の出たば かりの尿を飲用したからといって身体に異常がでるとは考えにくいのですが、 上記のとおり、塩分やアンモニアなどを考えますと、あまり感心できるもので はなさそうです。 尿中には、塩分やアンモニアの他にもいろいろなものが排泄されてきます。 各種のホルモンや生理活性物質が挙げられます。そういったものを摂取する事 が効能の源泉である、と説く方もみえる様でありますが、言われる効果は相当 に主観的なものである事に留意すべきでしょう。 近代文明のさなかとはいえ、人は呪術からの呪縛から逃れてはいないのであ りましょうか?前にコップを差し出され「いかがですか?」と問われたらアナ タ御自身はどうされますか?
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