空中分解2 #2557の修正
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先日、薬店の前を通りかかると「酢大豆」の瓶詰を売っていました。一瓶が 50g入りで千円でした。「買ってゆく人は『血圧に良いから』といって買って ゆくが、同じ調子で一瓶が5千円の『黒酢』の方が何倍も良く売れてゆく」の だそうです。「ヘェー」と驚いた拍子に余分な買物をしてしまいました。それは ともあれ、毎日欠かさず朝に夕に皿に酢に漬けた大豆を並べ、神妙な面もちで 一粒一粒を口に運ぶ方がいらっしゃるかと思うと、何やら滑稽でもあり、もの 悲しくもあります。一瓶5千円の黒色の液体を小さな入れ物とはいえ、もし毎 日続けられれば結構な出費となります。「イワシの頭も何とやら」と申します し、わが国では信教の自由が認められています。でも私は独り言をブツブツと 家路を急いだのでありました。 『血圧に良い』と信ずる事を何か毎日続けられている方は、当然ながら何ら かの節制をされているという事は想像に難くありません。従って、高血圧の危 険因子である『塩・酒・肥満・運動不足』についても幾分かは改善がみられて いる可能性が高いと考えても良いと思われます。「何かが効いた」という場合 には、このような「交絡因子 ( confounding factor )」の存在を忘れてはな りません。しかし、プラグマティックに考えれば、頭ごなしに否定するのでは なく、良いところは認め、その上で、更に功徳のある商品をお勧めするのが得 策かと思われます。 ところで、最近では「機能性食品」という言葉が使われだしています。例え ば、食物繊維がその一代表といえます。その作用として、脂肪の吸収の抑制、 便の体積を増して腸内滞留時間を短縮、腸内細菌叢の改善、等がいわれ、虚血 性心疾患や大腸ガンの予防に効果がある可能性があります。 繊維は脂肪を吸着して吸収を抑制しますが、吸収を抑制されるのは蛋白質や ビタミンも同様です。かなり古い話になりますが、作家の獅子文六氏が痩身の 為にコンニャクを主食として食し続けた結果体調を崩し、それが寿命を縮める 元となった、という話があります。何事も中庸が大事といえます。 「繊維を摂れ」のCMの繊維飲料には、レタス1個分にあたる5gの繊維が 含まれていて一瓶百円ですが、ワンパック四十円の納豆にも5gの繊維が含ま れており、かつ良質の蛋白質を含んでいます。「食べるだけで血圧やコレステ ロールが下がる」というような夢のような食品は存在しません。そのような強 烈なる作用があるとしたら、それは既に医薬品の範疇のものであり、当然それ なりの副作用があり、誤った使用のされ方がなされれば危険な事態を招来する ものでありましょう。 「これさえ食べたら全てバラ色」という様なものはなく、悪いもの・過剰な ものは食べない事が大事な事ではないでしょうか。(「一杯のかけソバ」も、 ツユを全部飲んだら食塩の摂り過ぎです。)
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