空中分解2 #2533の修正
★タイトルと名前
★内容(1行全角40字未満、500行まで)
● act 4 ネバーランドの日も暮れて ● ● 艶っぽい女の声がする。 「 辛い浮世のウサ一つでも 忘れられたら それで 良いさね 」 ● 葛西行徳と元森昭男の2人、やたらフケ込んだ姿にて登場。 あたかも「これからゲートボール」という感じ。女の声、さらに一つ。 「 あれから30年経ったのだぇ 30年とって25才さねぇ〜、2人とも 」 ● 2人とも、やけにハシャいでいる。 行徳 「 う〜ん、えがった〜、えがった〜 」 昭男 「 また行こうな〜 若い女はえぇのぉ〜 」 行徳 「 まぁな、同じ『仮想現実マシン』でも、ウチのじゃ迫力ないから・・ 」 昭男 「 うっひっひ、あの香り・・・たまんねぇーす 」 行徳 「 香り付きってのは、高くて手が出ないもんな〜 」 昭男 「 歯形もつけてもらったしね・・・ 」 行徳 「 う〜みゅ、芸が細かいな〜 」 ● 街角の立体TVの電源が入り、アナウンサーが身ぶり手振りで話し始める。 「・・・高齢者の生きがい対策として、『仮想現実マシン』の税制優遇措置・ 購入の際の補助金の交付などが検討事項として、厚生大臣の諮問機関である QOL向上推進協議会の答申として提出されたのを受け、・・・・・ 」 昭男 「 検討事項ってたって実現しそうもないからな〜 それにしても、俺達サラリーマンには税金が凍みるぜ! 」 行徳 「 何でも経費、経費って 自由業は良いな〜 」 昭男 「 まぁ『仮想現実マシン』も似たようなもんさ。昔は、南極行く時に どうだ、とかで『南極なんとか』って名前だったけど、今は宇宙に 行く時に、とかで『軌道戦士』とかいう名前がついてんのよな 」 行徳 「 TVのニュースってのは、肌に合わないな (カチャ) 」 ● 立体TV、仮面を被った主人公の活劇へと代わる。 「 ジジババ ジジババ ジジババ ジッジー バッバー ジッジー 非行老年バッドマンとオジン君は、楢山シティを駆け抜ける・・」 昭男 「 年頃の婆ちゃんにだって、縁が無いんだぜ、俺達 」 行徳 「 グッ、グレてやる〜 」 昭男 「 ジンジンジンジン 腰ジンジン すぐ肩腰に響きます〜 」 行徳 「 あなたも婆ちゃん 私も爺ちゃん 婆〜ジン・ブルース 」 昭男 「 ほほぉ〜 往年の名曲だがや 」 行徳 「 歌番組やっとらんかな 」 ● 立体TV、歌番組になる。太った黒縁眼鏡の男が、首には荒縄を巻き付けたまま、 両の腕をまっすぐ前に出し、掌をダラリとぶら下げ、つっ立っている。似た様な汚い 身なりのオジサンも同様に首に荒縄を巻き付けて、同じ様につっ立っている。その うち、妙なる調べ流れ出し、二人ともが、猫又に操られているかの如くに舞踊る。 ・・・・・・Never Ending Story〜・・・・・・・・・・・ ・・・・・・Never Wedding Story〜・・・・・・・・・・ ・・・・・・Never 縁談 Story〜・・・・・・・・・・・・・・・ _ \○ \○_/ \○/ □\ \○/ _ □ □ □ □ | □□○ □ □ ‖ _□_ _□□○ | | |\ / \ ‖ | | | |_ | | | | ● 葛西行徳・元森昭男の2人もつられて踊りだす。 _ \○/ \○ \○_/ □ □\ \○/ _ □ □ □ □ | □□○ □ / \ ‖ _□_ _□□○ | | |\ ‖ | | | |_ | | | | ・・・・・・Never Ending Story〜・・・・・・・・・・・ ・・・・・・Never Wedding Story〜・・・・・・・・・・ ・・・・・・Never 縁談 Story〜・・・・・・・・・・・・・・・ ● 二人ともが、まるで猫又にでも操られているかの如くに舞踊る。 ● 不思議にも花びら舞散る。あたりは次第に暗くなり、音楽消え、首に荒縄の男達 も何処かへ消えていった。葛西行徳と元森昭男は果てる事なく踊り続ける。その うち、立体TVの中には一匹の毛並の美しい三毛猫が「稟」として座っていた。 「 ニャン 」 と一哭きして、そして 「 ニヤリ 」 と笑って手招きすると、2人は画面の中にいた。ゴロゴロとジャレ合う様にしばし 歩いたかと思うと、画面は 「 プッツン 」 と切れて、あたりは闇に包まれた。
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